シリーズ「遺跡を学ぶ」105
古市古墳群の解明へ 盾塚・鞍塚・珠金塚古墳
- A5判
- 96頁
- 1600円+税
- ISBN 978-4-7877-1535-7
- 2016発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
大阪府南東部に広がる大古墳群である古市古墳群は、古墳時代中期の畿内政権を探究する鍵と目されている。おもな大型前方後円墳の調査が制限されている現在、三古墳をはじめこれまでの調査成果の分析が、古墳群全体の解明への糸口を与えてくれる。
「盾塚、鞍塚、珠金塚三古墳の被葬者は、古市古墳群を構成する中小規模古墳の被葬者でありながら、古市古墳群内はもちろんのこと、畿内におさまるようなものでなく、中期の畿内政権の主導権を掌握したお古市・百舌鳥古墳群の勢力を実質的に支えた人びとである。」(本文より)
目次
第1章 古市古墳群とは
1 古墳時代中期の大古墳群
2 盾塚・鞍塚・珠金塚古墳の発掘
第2章 副葬品の特徴は武器
1 墳丘と埋葬施設
2 盾塚古墳の副葬品
3 鞍塚古墳の副葬品
4 珠金塚古墳の副葬品
5 再発掘された盾塚・鞍塚古墳
第3章 武器の変遷が物語るもの
1 古墳時代の武器研究
2 三古墳にみる甲冑の発達
3 古市古墳群の勢力が生み出した武器
第4章 古墳時代中期の探究
1 古市・百舌鳥古墳群という勢力
2 武器に組み込まれた農工具
3 三古墳それぞれの特異性と鏡の問題
4 古市古墳群の変遷と三古墳
第5章 東アジアのなかの古市古墳群
1 朝鮮半島との軍事的関係
2 朝鮮半島での大規模な軍事活動
3 倭の五王と東アジア