黄泉の国の光景・葉佐池古墳

シリーズ「遺跡を学ぶ」103

黄泉の国の光景・葉佐池古墳

  • 栗田 茂敏/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-1533-3
  • 2015発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

愛媛県松山市の郊外、道後平野をみわたす丘陵上で未盗掘の古墳がみつかった。一四〇〇年あまりの時をへて慎重に開けられた石室内には「記紀」が記す神代の説話、イザナキの黄泉の国訪問譚を彷彿とさせる光景がひろがっていた。

目次

第1章 黄泉の国との遭遇
 1 葉佐池古墳の発見
 2 未盗掘の石室

第2章 黄泉の国の光景
 1 一号石室の調査
 2 墳丘の調査
 3 二号石室の調査

第3章 葬送儀礼をさぐる
 1 「殯」とハエ
 2 「ヨモツヘグイ」と「コトドワタシ」
 3 玄室内の謎の儀礼
 4 墳丘での祭亜

第4章 被葬者像をさぐる
 1 葬られたのは首長?
 2 考古学からみた道後平野
 3 窯業生産地のリーダー

第5章 地域の中の葉佐池古墳
 1 史跡指定
 2 葉佐池古墳のこれから

著者紹介

栗田 茂敏(クリタ・シゲトシ)

1953年愛媛県生まれ。1978年京都大学文学部中退後、松山市教育委員会、財団法人松山市生涯学習振興財団を経て、公益財団法人松山市文化・スポーツ振興財団埋蔵文化財センターに発掘調査担当として勤務。2015年現在、同センター専門嘱託員。