北のつわものの都・平泉

シリーズ「遺跡を学ぶ」101

北のつわものの都・平泉

  • 八重樫 忠郎/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-1531-9
  • 2015発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

シリーズ「遺跡を学ぶ」第2ステージ(101~200巻)刊行開始!

平泉を語るうえで「北」と「つわもの(武士)」という言葉は欠かせない。平泉藤原氏は中央の貴族社会に入っていかず、北東北の入り口にあたる平泉に館を築き、中世都市をつくりあげた。ここは北のつわものたちの集大成、京都とは異なる北の都だったのである。

目次

第1章 つわものたちの北東北
   1 平泉とは
   2 平泉藤原氏とは何者か
   3 つわものと仏教

第2章 柳之御所遺跡の発見
   1 館がみつかった
   2 柳之御所遺跡の特色
   3 平泉館の系譜

第3章 都市・平泉のはじまり
   1 初代清衡と平泉の選地
   2 中尊寺の造営
   3 北の都

第4章 拡大するつわものの都
   1 二代基衡と平泉の拡張
   2 毛越寺と平泉の仏教世界
   3 中世都市としての発展

第5章 平泉の最盛期
   1 三代秀衡と平泉館の変化
   2 観想する無量光院
   3 毛越寺の大規模改修
   4 都市・平泉の特質

第6章 北の都の終焉と継承
   1 奥州合戦と平泉の滅亡
   2 鎌倉への継承

著者紹介

八重樫 忠郎(ヤエガシ・タダオ)

1961年、岩手県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。
平泉町教育委員会文化財センター文化財調査員、世界遺産推進室室長補佐などを経て、現在、総務企画課課長補佐。
主な著作 「奥州平泉にみる常滑焼」『常滑焼と中世社会』(小学館、1995)、「平泉藤原氏の支配領域」『平泉の世界』(高志書院、2002)、「日本的都市・平泉」『鎌倉時代の考古学』(高志書院、2006)、「平泉・毛越寺境内の新知見」『中世社会への視角』(高志書院、2013)、「平泉と鎌倉の手づくねかわらけ」『中世人の軌跡を歩く』(高志書院、2014)、「掘り出された平泉」『平泉の光芒』(吉川弘文館、2015)ほか。