シリーズ「遺跡を学ぶ」100
「旧石器時代」の発見・岩宿遺跡
- A5判
- 96頁
- 1500円+税
- ISBN 978-4-7877-1340-7
- 2014発行
- [ 在庫あり ]
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書評・紹介
紹介文
戦後まもなく、相沢忠洋が赤城山麓の村々を行商しながら関東ローム層中から発見した石器は、日本列島に「旧石器時代」=岩宿時代という人類最古の時代があったことをはじめて実証した。その後の調査もふまえ石器群から当時の生活を復元し、岩宿の意義を再考する。
「時代が「何万年さかのぼる」といった古さくらべではなく、石器をもって生活していた人類史の・最初・の時代が日本列島にあったこと、その研究の扉を押しひろげて「原始世界を拡張」したことは、ほかの遺跡では代えることができない、岩宿遺跡のもっとも中心となる意義なのである。」
目次
第1章 「岩宿」の発見
1 相沢忠洋と「岩宿」の発見
2 ついに赤土から石器を発掘!
第2章 岩宿遺跡とは何か
1 岩宿の地形と地層
2 三つの文化層
3 「岩宿時代」の確立
第3章 乖離してゆく研究
1 「前期旧石器時代」存否論争
2 岩宿の真実を求めて
第4章 石器文化の変遷
1 「岩宿時代」の時期区分
2 岩宿・石器文化の石器
3 岩宿・石器文化の石器
4 岩宿・石器文化の石器
第5章 岩宿の人類史
1 生活復元をめざす
2 狩猟生活の現場
3 岩宿遺跡の実像
第6章 岩宿遺跡のこれから