なんで洞窟に壁画を描いたの?

旧石器時代人が残した洞窟壁画の謎を探ろう!

13歳からの考古学

なんで洞窟に壁画を描いたの?

美術のはじまりを探る旅

  • 五十嵐 ジャンヌ/著
  • 四六判
  • 324頁
  • 2000円+税
  • ISBN 978-4-7877-2027-6
  • 2021.01.30発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

秋山理乃は歴史が大好きな中学1年生。高校の世界史の先生だったキシローじいちゃんと東京で開かれた「ラスコー展」に行って、謎深い洞窟壁画の魅力にすっかりはまってしまいます。そして、キシローじいちゃんの教え子で、洞窟壁画の研究者・タバタさんの案内で、フランスに本物の洞窟壁画を見に行くことに。
旧石器時代の壁画を見た理乃は、なんで大昔の人はわざわざ真っ暗な洞窟に壁画を描いたのか、という疑問で頭の中がいっぱいになってしまいました。
帰国後も、タバタさんとじいちゃんの協力のもと、洞窟壁画の謎と文化祭で発表する「美術のはじまり」というテーマの答えを求めて、理乃の奔走は続きます……。

目次

プロローグ:はじめての文化祭を終えて

第1章 洞窟壁画って何?
ラスコー展
ギャラリートーク
美術のはじまり?

第2章 春休みのフランス旅行(1):ボルドーとヴェゼール渓谷
アキテーヌ博物館
ラスコー4
フォン=ドゥ=ゴーム洞窟
ルフィニャック洞窟

第3章 春休みのフランス旅行(2):レゼジーとパリ
レゼジーの先史博物館
クロ=マニョン岩陰と国際先史センター
パリの人類博物館
ルーヴル美術館

第4章 動物と人間の違いって何?
上野動物園
上野公園でタバタさんと

第5章 文化祭に向けてのアイディアをまとめる
尖石縄文考古館
夏休みが終わり
文化祭での発表

エピローグ:10年後の野外調査

あとがき

洞窟・施設・博物館案内
フランス洞窟壁画ガイド(本書で紹介した洞窟壁画)
その他のヴェゼール渓谷の壁画遺跡(すべて世界遺産)
フランスの博物館や施設
日本の博物館・動物園

参考文献

出版社からのコメント

「13歳からの考古学」シリーズの第2弾は、洞窟壁画の謎を探る旅です。
2016年11月~2017年2月に東京の国立科学博物館で開催された「ラスコー展」は、来場者が20万人を突破したほど話題となった展覧会でした。フランスのラスコー洞窟そのままに再現された壁画のすばらしさに、多くの人が魅了されました。
ラスコー洞窟をはじめ、フランス南部に点在する洞窟壁画は、4万年前~1万4500年前にかけて、ヨーロッパの旧石器時代人、クロマニョン人によって描かれました。なぜ彼らは、わざわざ真っ暗な洞窟に壁画を描いたのか? 先史時代の謎の答えを求めて、東京、パリ、ボルドー、レゼジー、ラスコー、そして長野へ、主人公の理乃は旅します。
著者の五十嵐ジャンヌさんは、本物のラスコー洞窟に入った研究者です。紹介する数々の洞窟群は、五十嵐さんが実際に調査に入った洞窟ばかりです。
巻頭の口絵を見ながら読めば、より一層、洞窟壁画を楽しめます。
皆さんも、理乃と一緒に、謎解きの旅に出かけましょう! 巻末につけた洞窟壁画ガイドも必見です!

著者紹介

五十嵐 ジャンヌ(イガラシ・ジャンヌ)

1968年千葉県生まれ。東京藝術大学美術学部卒業、大阪大学大学院文学研究科修了後、フランス国立自然史博物館にて博士号(先史学)を取得。
2016〜2017年に東京、宮城、福岡で開催された「世界遺産ラスコー展」
の学術協力者。
東京藝術大学、慶應義塾大学、立教大学、実践女子大学の非常勤講師。
共著に、『世界遺産ラスコー展』(海部陽介、五十嵐ジャンヌ、佐野勝宏ほか、毎日新聞社、TBSテレビ、2016年)、『夢みる人のクロスロード 芸術と記憶の場所』(港千尋編、平凡社、2016年)がある。

関連書籍

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  • 冒険考古学 失われた世界への時間旅行