鉄道考古学事始・新橋停車場

シリーズ「遺跡を学ぶ」96

鉄道考古学事始・新橋停車場

  • 斉藤 進/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1336-0
  • 2014発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

東京の街にいまだ江戸の面影が残る1972年(明治5)の秋、一台の蒸気機関車が文明開化の夢をのせ、汽笛を鳴らしプラットホームを滑りだした。近代日本の玄関口として多くの人びとが旅立った新橋ステーションの姿を発掘された鉄道関連遺構・遺物から描きだす。

目次

第1章 鉄道考古学事始
 1 大森貝塚と新橋停車場
 2 石と煉瓦とコンクリと
 3 なぜ汐留が鉄道始発駅に?

第2章 はじめての鉄道建設
 1 贈られた模型、つくった模型
 2 鉄道を建設せよ!
 3 お雇い外国人
 4 線路を支える江戸の技術
 5 蒸気機関車第1号

第3章 姿をあらわした新橋停車場
 1 白き洋風駅舎
 2 プラットホーム
 3 堅牢な転車台
 4 水道と排水施設

第4章 汽笛一声
 1 新橋停車場の開業
 2 躍進する鉄道

第5章 モノが語る鉄道史
 1 切符とパンチ
 2 さまざまな鉄道関係遺物
 3 お雇い外国人の生活
 4 鉄道旅行の友「汽車土瓶」
 5 関東大震災の落とし物

第6章 よみがえる新橋停車場

著者紹介

斉藤 進(サイトウ・ススム)

1957年、東京都台東区生まれ。立命館大学文学部史学科卒業。公益財団法人東京都スポーツ文化事業団東京都埋蔵文化財センター職員。
主要著作 「歯磨き考古学事情─楊枝から歯ブラシへ─」『喜谷美宣先生古希記念論集』、「市谷本村町遺跡の煉瓦遺構」小川望・小林克・両角まり編『ものが語る歴史14 考古学が語る日本の近現代』同成社、「近現代」鈴木直人・谷口榮・深澤靖幸編集『遺跡が語る東京の歴史』東京堂出版、「江戸遺跡における上水道の構造と目的について」江戸遺跡研究会編『江戸の上水道と下水道』吉川弘文館、「東京の地下式坑」東国中世考古学研究会編『中世の地下室』高志書院ほか。