奈良大和高原の縄文文化・大川遺跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」92

奈良大和高原の縄文文化・大川遺跡

  • 松田 真一/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1332-2
  • 2014発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

古代の都が栄えた奈良盆地の東に広がる大和高原は、縄文時代草創期・早期にさかのぼる遺跡が分布する、縄文時代の黎明期に縄文人が活躍した舞台だ。そこに残された住居跡や土器、石器などから、定住狩猟民としての道を歩みはじめた縄文人の姿を明らかにする。

目次

第1章 縄文人の足跡をたどって
1 大和高原の縄文遺跡
2 大川遺跡の発見
3 注目される西の縄文文化

第2章 草創期にさかのぼる遺跡の発見
1 水没する遺跡をさぐる
2 草創期の遺構のようす
3 草創期の土器・隆起線文土器
4 環境変化と狩猟技術の改革

第3章 大川遺跡にみる縄文人の暮らし
1 河畔の住まい
2 石蒸し調理の跡
3 住居の普及と道具の発達

第4章 定住社会への胎動
1 定住生活の実態
2 土器文化の形成
3 弓矢の威力と森の狩人
4 定住狩猟民文化の確立へ

第5章 遺跡の顕彰と保存整備

著者紹介

松田 真一(マツダ・シンイチ)

1950年奈良県生まれ。明治大学文学部卒業。
ならシルクロード学研究センター研究員、奈良県立橿原考古学研究所調査研究部長、同副所長、同附属博物館館長などを経て、現在、天理大学附属天理参考館特別顧問、香芝市二上山博物館館長
主要著作 『大川遺跡』山添村教育委員会(編著)、『奈良県の縄文時代遺跡研究』由良大和古代文化研究協会、『一万年前を掘る』吉川弘文館(編著)、『桐山和田遺跡』奈良県立橿原考古学研究所(編著)、『吉野 仙境の歴史』文英堂(編共著)、『重要文化財橿原遺跡出土品の研究』奈良県立橿原考古学研究所(編共著)など