シリーズ「遺跡を学ぶ」83
北の縄文鉱山・上岩川遺跡群
- A5判
- 96頁
- 1500円+税
- ISBN 978-4-7877-1233-2
- 2012発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
縄文時代の東北地方で、石器づくりの主要な原石材であった珪質頁岩(けいしつけつがん)。それを営々と掘りだし加工していた場所が、秋田県は八郎潟東側の里山でみつかった。縄文人の生活必需品であった石器の原石採掘と製作、交換ネットワークから縄文社会に迫る。
目次
第1章 縄文鉱山、発見
1 散らばる石のかけら
2 緊急発掘の必要あり!
第2章 壮大な珪質頁岩の物語
1 珪質頁岩とは
2 北の産地を求めて
3 上岩川発見への道
第3章 これは原石採掘坑だ!
1 採掘の場、製作の場
2 出土した石器
3 石器で時期を推定する
第4章 鉱山作業を復元する
1 どのように採掘していたのか
2 上岩川ブランドの石
3 採掘・石器製作作業の復元
第5章 石器から縄文の地域社会に迫る
1 生活の場を求めて
2 地域社会が生まれる
3 海と山を結ぶネットワーク
第6章 石器で語る縄文時代
1 なぜ原石を採掘するのか
2 交易商人はいたのか
3 採掘の風景を求めて
4 石と人間