戸沢 充則(トザワ・ミツノリ)
1932年、長野県岡谷市に生まれる。1945年秋、旧制中学校一年生の時に、学校の裏山で縄文土器片を拾い歴史の真実に触れた感動から考古学の道を歩む。高校生時代には、藤森栄一氏が主宰する「諏訪考古学研究所」に参加。その後、明治大学文学部考古学専攻に進学。以後、明大で岩宿時代・縄文時代の研究と学生の指導をつづけ、明大考古学博物館長、文学部長、学長を歴任。2000年3月に退職。明治大学名誉教授。その一方で、「市民の考古学」をモットーに各地で市民参加の発掘調査、考古地域史研究を実践する。2000年12月より2002年6月にかけて、日本考古学協会の「前・中期旧石器問題調査研究特別委員会」委員長として旧石器発掘ねつ造事件の検証調査にあたる。2012年4月9日、逝去。
主な編著書 『考古学のこころ』『考古地域史論』『歴史遺産を未来へ残す』『増補 縄文人の時代』『語りかける縄文人』(以上、新泉社)、『縄文人は生きている』(有斐閣)、『岩波講座 日本考古学』(共編著、岩波書店)、『縄文人との対話』『縄文時代研究史研究序説』(以上、名著出版)、『先土器時代研究の構造』(同朋舎出版)、『縄文時代研究辞典』(編、東京堂出版)ほか多数。