浅間山大噴火の爪痕・天明三年浅間災害遺跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」75

浅間山大噴火の爪痕・天明三年浅間災害遺跡

  • 関 俊明/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1045-1
  • 2010発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

一七八三年(天明三)、群馬・長野県境の浅間山が大噴火を起こした。
膨大な量の土砂が山麓の鎌原村を一気に呑み込み、泥流となって吾妻川から利根川流域の村々をつぎつぎに襲った。その実相を発掘調査から明らかにし、遺跡・遺物による災害の語り継ぎを訴える。

目次

第1章 壊滅、鎌原村
1 観音堂の悲劇
2 天明三年浅間焼け
3 埋もれた鎌原村

第2章 押し寄せる泥流
1 押し流された村々
2 吾妻渓谷に天然ダム?
3 数度押し寄せた波

第3章 関東平野へ流出
1 利根川合流地点の惨状
2 流れの衝突・逆流
3 利根川沿いの被害
4 濁水に変わった泥流

第4章 天明大飢饉の予兆
1 続けられた農作業
2 生育不良の作物
3 もうひとつの一七八三年

第5章 発掘調査から語り部へ
1 復興、鎌原村
2 ポンペイと浅間災害遺跡
3 災害を語り継ぐ

著者紹介

関 俊明(セキ・トシアキ)

1963年、群馬県生まれ。群馬大学教育学部卒業(財)群馬県埋蔵文化財調査事業団の勤務を経て、県内小中学校勤務。2002年、(財)古代学協会イタリアポンペイ遺跡第10次発掘調査参加。2004~05年、内閣府中央防災会議「災害教訓の継承に関する専門調査会」小委員会委員
主要著作  「天明三年の浅間焼け」(『両毛と上州諸街道』吉川弘文館)、「天明三年浅間泥流で埋もれた畑の発掘調査」(『交流の地域史』雄山閣)、「天明泥流はどう流下したか」(『ぐんま史料研究』24、群馬県立文書館)ほか