中世日本最大の貿易都市・博多遺跡群

シリーズ「遺跡を学ぶ」61

中世日本最大の貿易都市・博多遺跡群

  • 大庭 康時/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1031-4
  • 2009発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

海をはさんで大陸とむきあう博多は、中世、大陸との貿易・交流の中心地だった。宋商人が住んだ「博多津唐房」、元軍の襲来に備えた元寇防塁、道路と町並みの遺構、膨大な量の中国陶磁器などから、東アジアの人とモノが交錯する貿易都市・博多の姿を明らかにする。

目次

第1章 中世日本の水際・博多
1 中世博多の発見
2 前史としての鴻臚館

第2章 闊歩する宋商人
1 宋商人の町・博多津唐房
2 貿易をになった博多綱首
3 博多綱首の暮らしぶり
4 陶磁器墨書から貿易をみる

第3章 激動する博多
1 元寇の襲来
2 日明貿易と博多商人

第4章 博多町割の形成
1 土地をつくる
2 道路をつくる
3 博多町割の世界
4 博多の町並み

第5章 博多に集まった陶磁器
1 中国・朝鮮・東南アジアからの陶磁器
2 国産のかわらけ・瓦器
3 日常生活に使われた国産陶器
4 文化のクロスオーバー

第6章 太閤町割と近世博多
1 中世博多の焼失と復興
2 水際の解消、中世の終焉

著者紹介

大庭 康時(オオバ・コウジ)

1958年、静岡県生まれ。静岡大学人文学部卒業。
現在、福岡市経済観光文化局文化財部埋蔵文化財課勤務。
主な著作 『中世都市博多を掘る』(共同編著、海鳥社)、『いくつもの日本2 新たな歴史へ』(共著、岩波書店)、『列島の古代史4 人とモノの移動』(共著、岩波書店)、『港町の世界史2 港町のトポグラフィー』(共著、青木書店)ほか