縄文人を描いた土器・和台遺跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」54

縄文人を描いた土器・和台遺跡

  • 新井 達哉/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-0934-9
  • 2009発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

福島市の南東、阿武隈川に沿った丘陵の先端に、縄文時代の大集落・和台(わだい)遺跡がある。ここからは全国的にもめずらしい、真正面を向いた縄文人と、狩りをする縄文人の姿が描かれた土器がみつかった。これらの土器は何を意味するのか。東北の山野に活躍した縄文人を追究する。

目次

第1章 縄文人あらわれる
1 人体文土器の発見
2 狩猟文土器の発見
3 住居群の発見

第2章「複式炉」の究明
1 白山遺跡と後藤守一
2 複式炉の命名
3 複式炉は何に使われたか

第3章 和台縄文人の大集落
1 和台縄文人ムラの構成
2 ムラのいろいろな施設
3 生活の遺物
4 祭祀の遺物・遺構

第4章 川と山のネットワーク
1 遺跡を育んだ阿武隈川
2 拠点的集落とそのネットワーク
3 遠方との交易と搬入ルート

第5章 火の縄文文化の終焉
1 複式炉文化
2 和台縄文ムラの終焉

著者紹介

新井 達哉(アライ・タツヤ)

1974年、東京生まれ。明治大学大学院博士前期課程修了。
飯野町教育委員会で和台遺跡や白山遺跡の発掘に従事。2008年、合併により福島市教育委員会に所属。
主な著作 『和台遺跡』、『和台遺跡2』、「和台遺跡」『飯野町史第1巻(通史編)』飯野町、「福島県における複式炉と集落の様相―中通り地方の集落の動態について―」「和台遺跡」『日本考古学協会2005年度福島大会シンポジウム資料集』