日本古代国家建設の舞台 平城宮

世界遺産・平城宮跡解説の決定版

シリーズ「遺跡を学ぶ」144

日本古代国家建設の舞台 平城宮

  • 渡辺 晃宏/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-2034-4
  • 2020.03.30発行
  • [ 在庫あり ]

紹介文

唐の律令制を取り入れ独自の律令国家形成を推し進めた、八世紀の古代日本の政治・行政の中枢、平城宮。先人のたゆまぬ努力と市民の保存運動が、律令国家建設の生きた証といえる遺跡を大切に守ってきた。特別史跡、世界遺産平城宮跡の真の姿を、六〇年におよぶ継続的な発掘調査の成果から明らかにする。

目次

第1章 特別史跡・世界遺産「平城宮跡」
1 遺跡としての平城宮跡
2 名称・形・構造
3 平城宮の時期区
〔トピック1〕国宝平城宮跡出土木簡
第2章 平城宮の骨組み
1 造営前夜
2 古墳の削平と河川の付け替え
3 宮城門・大垣と宮内道路
〔トピック2〕平城宮周辺の遺跡
第3章 二つの中枢区画
1 東区と中央区
2 第一次大極殿院
3 第二次大極殿
4 内 裏
5 東院地区ほか
〔トピック3〕大嘗宮の発見
第4章 役所域ほか
1 南方官衙の様相
2 東方官衙の様相
3 北方官衙ほかの様相
〔トピック4〕平城宮外にあった役所
第5章 その後の平城宮
1 平城太上天皇と平城宮
2 平城宮の「発見」と保存
3 未来の平城宮にむけて
〔トピック5〕今後の平城宮跡

出版社からのコメント

奈良文化財研究所で長年にわたり平城宮跡の発掘調査と出土木簡の解読に携わってきた著者ならではの、平城宮解説の決定版です。

著者紹介

渡辺 晃宏(ワタナベ・アキヒロ)

1960年生まれ。東京大学大学院修了。
奈良文化財研究所副所長。
主な著作 「平城京と貴族の生活」『岩波講座日本歴史3 古代3』(岩波書店)、「平城京1300年『全検証』」柏書房、「平城宮中枢部の構造─その変遷と史的位置」『古代中世の政治と権力』吉川弘文館、『日本の歴史04 平城京と木簡の世紀』講談社ほか多数。

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