シリーズ「遺跡を学ぶ」46
律令国家を支えた地方官衙・弥勒寺遺跡群
- A5判
- 96頁
- 1500円+税
- ISBN 978-4-7877-0836-6
- 2008発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
『古事記』『日本書紀』に登場する美濃の伝統的地方豪族ムゲツ氏は、壬申の乱で大海人皇子の勝利に貢献したが、その後は中央政界には進出せず、地方行政に専念する。郡庁院や正倉院が建ち並ぶ郡衙遺跡から、地方豪族が律令官人へ変容する過程とその活動の実態を追う。
目次
第1章 壬申の乱とムゲツ氏
1 壬申の乱
2 美濃の豪族
第2章 氏寺「弥勒寺」
1 弥勒寺跡の調査
2 「弥勒寺」の伽藍
第3章 美濃国武義郡衙
1 整然と配置された郡庁院の殿舎
2 建ち並ぶ倉―正倉院
3 郡衙以前の建物群
第4章 水の祭祀
1 弥勒寺西遺跡の発見
2 美濃ではじめて出土した古代木簡
3 ムゲツ氏と水の祭祀
4 「弥勒寺」とのかかわり
第5章 地方豪族から律令官人へ
1 浮かびあがる「弥勒寺」建立前後の歴史
2 律令制を見える形に
3 弥勒寺の法灯