シリーズ「遺跡を学ぶ」27
南九州に栄えた縄文文化・上野原遺跡
- A5判
- 96頁
- 1500円+税
- ISBN 978-4-7877-0637-9
- 2006発行
- [ 在庫あり ]
- 書店サイトへ
紹介文
噴煙あげる桜島を対岸に望む鹿児島県・上野原台地。縄文最古といえる定住集落と壺形土器や耳飾りなど、日本列島の先進的な縄文文化を伝える遺物が、南九州の地で厚い火山灰に埋もれていた。それらは縄文文化とは何かという本質の問題に迫る重要な鍵を秘めている。
目次
第1章 火山の国、南九州の考古学
1 火山灰が刻む縄文成立期の歴史
2 南九州諸火山の噴火と火山灰
3 日本のポンペイ、橋牟礼川遺跡
4 鬼界カルデラの大爆発
第2章 最古の定住集落─上野原縄文ムラの世界
1 上野原遺跡の発見
2 火山灰が語る遺跡の層位と年代
3 縄文時代最古のムラの実像
4 豊かな定住生活を示す諸施設
第3章 早咲きの南九州縄文文化
1 成熟した初期縄文文化
2 南九州で縄文初期に発達した壺と耳飾り
第4章 旧石器から縄文へのダイナミズ
1 南九州の旧石器人の生活跡
2 土器の誕生とその環境
3 火山灰が刻む縄文文化起源のプロセス
4 縄文文化の原型をつくる
5 定住を支える食料獲得
6 縄文土器と異質な貝殻文土器
7 大噴火で消えたもう一つの南の縄文文化
第5章 よみがえる上野原遺跡
1 誕生! 上野原縄文の森
2 体験ミュージアムの活用と今後の展望