蘇我三代と二つの飛鳥

蘇我三代と二つの飛鳥

近つ飛鳥と遠つ飛鳥

  • 西川 寿勝/著
  • 相原 嘉之/著
  • 西光 慎治/著
  • A5判
  • 256頁
  • 2300円+税
  • ISBN 978-4-7877-0907-3
  • 2009発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

蘇我系天皇の陵墓がつくられた河内の「近つ飛鳥」、宮殿がつぎつぎと建てられた大和の「遠つ飛鳥」。近つ飛鳥の古墳や遠つ飛鳥の蝦夷の邸宅跡など、最新の考古学調査の成果を踏まえて、ふたつの飛鳥とかかわりが深い蘇我三代(馬子・蝦夷・入鹿)の興隆と滅亡を語る。

目次

第1章 近つ飛鳥の古墳と寺院……………………………………西川寿勝 
 1 二つの飛鳥 
 2 近つ飛鳥の遺跡群 
 3 蘇我氏と藤原氏 
 4 平石古墳群の調査 
 5 平石古墳群と蘇我三代墓 
 6 新堂廃寺と蘇我氏滅亡の後 
 7 蘇我と藤原の結合 

コラム1 飛鳥時代の寺院の諸問題(鹿野 塁) 

第2章 蘇我三代の遺跡を掘る──邸宅・古墳・寺院──………相原嘉之 
 1 遠つ飛鳥 
 2 蘇我氏の系譜と盛衰 
 3 蘇我氏にかかわる邸宅の調査 
 4 欽明皇統の奥津城と蘇我氏の奥津城 
 5 蘇我氏の氏寺とその実像 

コラム2 世界遺産暫定登録資産と飛鳥文化(相原嘉之) 

第3章 飛鳥、四つの皇統譜 ………………………………………西光慎治 
  ──梅山古墳、カナヅカ古墳、鬼ノ俎・雪隠古墳、野口王墓古墳── 
 1 飛鳥時代の王陵 
 2 今城谷の合葬墓 
 3 飛鳥のなぞの石造物 
 4 今城谷王陵群の造営計画 
 5 飛鳥、四つの皇統譜 

コラム3 飛鳥時代の史学と考古学(山中鹿次) 

対 談 蘇我氏の邸宅・墳墓について(追検証)……西川寿勝・相原嘉之 
 1 欽明天皇の陵墓について 
 2 蘇我の邸宅が語るもの 
 3 遠つ飛鳥の庭園遺構と渡来人 
 4 高松塚古墳・キトラ古墳について 
 5 会場から 

コラム4 高松塚古墳の解体修理(西川寿勝)

著者紹介

西川 寿勝(ニシカワ・トシカツ)

1965年大阪府生まれ。大阪教育委員会文化財保護課 考古学技師。主な著書 『三角縁神獣鏡と卑弥呼の鏡』学生社、『考古学と暦年代』ミネルヴァ書房(編著)、『三角縁神獣鏡・邪馬台国・倭国』新泉社(共著)など。

相原 嘉之(アイハラ・ヨシユキ)

1967年大阪府出身。明日香村教育委員会文化財課調整員。
主な著作 『古代庭園の思想』角川書店(共著)、『続明日香村史』明日香村(共著)、『飛鳥の奥津城』飛鳥資料館(共著)、『高松塚古墳壁画』高松塚壁画館(編著)など。

西光 慎治(サイコウ・シンジ)

1970年大阪府出身。明日香村教育委員会文化財課技師。
主な著作『飛鳥の古墳』明日香村、『飛鳥の神社』明日香村、『亀の古代学』東方出版(共著)、 『続明日香村史』明日香村(共著)、『日本古代史大辞典』大和書房(共著)、『歴史考古学大辞典』吉川弘文館(共著)など。