旧石器・縄文時代の環境文化史

旧石器・縄文時代の環境文化史

高精度放射性炭素年代測定と考古学

  • 工藤 雄一郎/著
  • B5判上製
  • 376頁
  • 9000円+税
  • ISBN 978-4-7877-1203-5
  • 2012発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

最終氷期から後氷期にかけて地球環境が変化していく中で、旧石器時代人、縄文時代人はどのように生きてきたのか。最新の放射性炭素年代測定の成果を通じ、その変化を読み解く。

目次

第1部 研究の目的と方法
第1章 環境文化史研究の意義
第2章 研究の方法
第3章 14C年代測定法

第2部 最終氷期の環境文化史
第4章 最終氷期の古環境変遷
第5章 最終氷期の考古編年と14C年代
第6章 最終氷期の環境史と考古編年との時間的対応関係
第7章 土器出現期の較正年代と古環境
第8章 東黒土田遺跡の貯蔵穴出土堅果類と南九州の隆帯文土器の年代

第3部 後氷期の環境文化史
第9章 後氷期の古環境変遷
第10章 後氷期の考古編年と14C年代
第11章 後氷期の環境史と考古編年との時間的対応関係
第12章 千葉県沖ノ島遺跡から出土したアサ果実の14C年代
第13章 下宅部遺跡の環境文化史
第14章 下宅部遺跡から出土した縄文時代後・晩期土器の14C年代
第15章 下宅部遺跡における植物利用の変遷
第16章 下宅部遺跡から出土したウルシ杭の年代
第17章 下宅部遺跡から出土した土器付着植物遺体の分析
第18章 寺野東遺跡における遺構群の高精度年代決定
終章

著者紹介

工藤 雄一郎(クドウ・ユウイチロウ)

1976年千葉県生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業後、東京都立大学大学院博士課程修了。博士(史学)。名古屋大学年代測定総合研究センター研究機関研究員、国立歴史民俗博物館研究部考古研究系助教を経て、現在、国立歴史民俗博物館研究部考古研究系准教授。専門は先史考古学、第四紀学。主な著書・編著に『旧石器・縄文時代の環境文化史─高精度放射性炭素年代測定と考古学─』(単著、新泉社、二〇一二年)、『ここまでわかった!縄文人の植物利用』(編著、新泉社、二〇一四年)などがある。