唯物論哲学入門 〔改訂新装版〕

自力で世界観を得るために

唯物論哲学入門 〔改訂新装版〕

  • 森 信成/著
  • 山本 晴義/解説
  • 青木 雄二/その他
  • 四六判上製
  • 248頁
  • 1800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1900-3
  • 2019.06.30発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

自力で世界観を得るために

人びとを覆う無力感の源泉にあるものは何か——。
宗教的・政治的・経済的疎外とそれからの解放という、
生きることの根本にかかわる人間観、世界観の問題を
わかりやすく説いた定評あるロングセラー。
見事な考察が現代社会を鋭くえぐる。

青木雄二氏(『ナニワ金融道』作者)
「ひとつ、哲学を独学で勉強してやろう」と思われる方には最良の一冊だと思われます。

《人々が不運に見舞われた時に、無力感にとらわれてしまうのは、「社会に法則性がある」という考え方を義務教育で教えられなかった以上、当然です。
この無力感は一体どうして発生し、それは未来永劫に続くのか、変革することは可能か——といった命題を分かりやすく説明してくれる一冊として森信成氏の『唯物論哲学入門』を挙げたいと思います。》
(青木雄二氏「心に残る一冊」より)

目次

第一講
1 観念論の歴史的起源
2 近世哲学の歴史
3 唯物論と観念論

第二講
1 疎外:神・国家・資本
2 民主主義について

第三講
1 疎外からの解放と人類の進歩
2 啓蒙主義と空想的社会主義
3 空想より科学へ

第四講
1 弁証法
2 歴史と個人

解説……山本晴義
森信成略年譜
心に残る一冊……青木雄二

著者紹介

森 信成(モリ・ノブシゲ)

1914年、大阪市生まれ。
1935年、京都大学法学部に入学。翌年、文学部哲学科に転入。いわゆる人民戦線時代の学生運動に参加。1941年、同哲学科卒業。
戦後は大阪唯物論研究会(1957年結成)および日本唯物論研究会(1959年結成)の指導的メンバーとして活躍。大阪市立大学文学部教授。
1971年、57歳で死去。
著書に、『唯物論哲学入門』(1972年、新泉社/改訂新装版2019年)、『史的唯物論の根本問題:戦後日本の思想対立』(1958年、青木書店/復刊1979年、新泉社)、『現代唯物論の基本課題』(1973年、新泉社)、『マルクス主義と自由』(1962年、学術出版社/増補版1968年、合同出版)、『毛沢東「矛盾論」「実践論」批判』(1965年、刀江書院)。

山本 晴義(ヤマモト・ハルヨシ)

青木 雄二(アオキ・ユウジ)

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  • 生きる場からの哲学入門