天皇陵への疑惑

森浩一著作集5

天皇陵への疑惑

  • 森 浩一/著
  • 森浩一著作集編集委員会/編
  • 四六判上製
  • 346頁
  • 2800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1525-8
  • 2016発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

天皇陵となっている巨大古墳には、本当にその天皇が葬られているのか。陵墓を遺跡名でよぶことを提唱し、実践した森浩一の思索をたどる。 また戦後、古墳が次々と破壊されるのを目の当たりにし、開発と遺跡の保存の問題に向き合った論考を収める。森浩一著作集、全5巻完結。

目次

【天皇陵への疑惑】
天皇陵への疑惑
遺跡命名法と天皇陵古墳
天皇陵古墳の考古学的名称の対置私案
考古学と天皇陵
見瀬丸山古墳と二つの石棺

【形象埴輪の文化史】
形象埴輪の出土状態の再検討
井辺八幡山古墳出土形象埴輪の考察
形象埴輪についての雑考

【遺跡の保存】
全国の古墳は保存されているか―いたすけ古墳問題に関連してー
遺跡の保存をめぐって
考古学は町人の学問だ
魂を失う考古学界
現代都市と都市遺跡・京都
苦難のなかから生まれた都市の考古学

解題
著作目録
年譜
あとがきにかえて
総索引

著者紹介

森 浩一(モリ・コウイチ)

1928~2013年大阪市生まれ。1951年同志社大学文学部英文科卒業。1957年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪府立泉大津高校教諭、関西大学講師を経て、1972年同志社大学文学部教授。1999年同志社大学を退職し、同大学名誉教授。2012年第22回南方熊楠賞受賞。2013年8月6日逝去(85歳)
著書:『古墳の発掘』『考古学と古代日本』(中央公論社)、『日本神話の考古学』『記紀の考古学』(朝日新聞社)、『古代史の窓』(新潮社)、『天皇陵古墳』(大巧社)、『古代史おさらい帳』『倭人伝を読みなおす』(筑摩書房)、『敗者の古代史』(中経出版)など多数。

森浩一著作集編集委員会(モリコウイチチョサクシュウヘンシュウイインカイ)