倭人伝と考古学

森浩一著作集4

倭人伝と考古学

  • 森 浩一/著
  • 森浩一著作集編集委員会/編
  • 四六判上製
  • 344頁
  • 2800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1524-1
  • 2016発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

倭人伝を徹底的に読み直し、文字と考古学の両面から「倭の世界」を生き生きと描き出した考古学者・森浩一。
弥生時代から奈良時代にいたるまでの文化史的な論考をまとめ、倭人・倭の文化に対する「森古代学」の軌跡をたどる。

「森浩一著作集」全5巻好評刊行中!
4カ月おきに刊行予定です。
第5巻『天皇陵への疑惑』(2016年12月刊行予定)
四六判上製/各巻320頁前後/各本体2800円+税

目次

倭人伝と考古学
  古墳と墳墓の用語について─卑弥呼の冢の解釈の前提として
  吉野ケ里から邪馬台国が見える
  「魏志倭人伝」と考古学
  倭人磚と会稽
  曹氏墓出土の倭人字磚と二、三の問題―李燦氏の業績を中心に
  古代における日本と江南

文字資料と研究法
  発掘文字資料の年代の下限
  銅鏡銘文と『万葉集』の表記
  日本文化における文字と記号
  磐井の墓か墓墳か
  いま考古学から〈記紀〉を見る

古典と考古学
  風土記と考古学
  崇神・垂仁から推古に下った狭山池
  古典の地名と遺跡名
  考古学からみた仏教受容―仏獣鏡出土古墳と伽藍の造営
  『万葉集』と考古学  
  大野寺の土塔と人名瓦について

解題

著者紹介

森 浩一(モリ・コウイチ)

1928~2013年大阪市生まれ。1951年同志社大学文学部英文科卒業。1957年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪府立泉大津高校教諭、関西大学講師を経て、1972年同志社大学文学部教授。1999年同志社大学を退職し、同大学名誉教授。2012年第22回南方熊楠賞受賞。2013年8月6日逝去(85歳)
著書:『古墳の発掘』『考古学と古代日本』(中央公論社)、『日本神話の考古学』『記紀の考古学』(朝日新聞社)、『古代史の窓』(新潮社)、『天皇陵古墳』(大巧社)、『古代史おさらい帳』『倭人伝を読みなおす』(筑摩書房)、『敗者の古代史』(中経出版)など多数。

森浩一著作集編集委員会(モリコウイチチョサクシュウヘンシュウイインカイ)