和泉黄金塚古墳と銅鏡

森浩一著作集2

和泉黄金塚古墳と銅鏡

  • 森 浩一/著
  • 森浩一著作集編集委員会/編
  • 四六判上製
  • 324頁
  • 2800円+税
  • ISBN 978-4-7877-1522-7
  • 2015発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

なによりも自身の目で見ることを重んじ、活動した考古学者・森浩一。
その学問は考古学にとどまらず、民族学、民俗学、国文学など多岐に渡る。 本書は、若い頃から晩年に至るまでの膨大な著作のなかから、主要な論文を選びだし、氏の思考をたどることができるように整理、編集したものである。

森浩一が学究生活のごく初期に出会い、自身に「遺跡の中での遺物の在り方をまず重視する」という考古学における基本姿勢をもたらし、生涯にわたって探究した研究テーマをいくつも与えた遺跡、和泉黄金塚古墳。
本書第2巻では、和泉黄金塚古墳についての著作と、この古墳の発掘を契機に生涯の重要テーマとなった銅鏡に関連するもの、古墳時代の女性に関連するものを中心として構成する。

「森浩一著作集」全5巻好評刊行中!
4カ月おきに刊行予定です。
第3巻『渡来文化と生産』(2016年4月刊行予定)
第4巻『倭人伝と考古学』(2016年8月刊行予定)
第5巻『天皇陵への疑惑』(2016年12月刊行予定)
四六判上製/各巻320頁前後/各本体2800円+税

目次

和泉黄金塚古墳
  黄金塚古墳
  和泉黄金塚古墳についての補遺
  和泉黄金塚東槨の後頭部の帯状玉飾り

銅鏡─遺跡からの視点
  日本の遺跡と銅鏡 遺構での共存関係を中心に
  考古学からみた三世紀研究とその課題
  三角縁神獣鏡をめぐる問題
  どうして鏡の銘文が消されるのか
  斯麻王大墓と四枚の銅鏡
  踏み返し鏡を何故作ったか
  陳と張という鏡作りの工人
  黒塚古墳と三四面の銅鏡
  出土位置からの三角縁盤龍鏡の検討
  奈良県桜井市外山茶臼山古墳の鏡片

古代の女性を考える視点
  古代の女性を考える視点
  古墳にみる女性の社会的地位
  黄金塚古墳と女性の被葬者
  五世紀後半の渡来系女性の墓

  解題

著者紹介

森 浩一(モリ・コウイチ)

1928~2013年大阪市生まれ。1951年同志社大学文学部英文科卒業。1957年同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。大阪府立泉大津高校教諭、関西大学講師を経て、1972年同志社大学文学部教授。1999年同志社大学を退職し、同大学名誉教授。2012年第22回南方熊楠賞受賞。2013年8月6日逝去(85歳)
著書:『古墳の発掘』『考古学と古代日本』(中央公論社)、『日本神話の考古学』『記紀の考古学』(朝日新聞社)、『古代史の窓』(新潮社)、『天皇陵古墳』(大巧社)、『古代史おさらい帳』『倭人伝を読みなおす』(筑摩書房)、『敗者の古代史』(中経出版)など多数。

森浩一著作集編集委員会(モリコウイチチョサクシュウヘンシュウイインカイ)