ロックとメディア社会

ロックとメディア社会

  • サエキ けんぞう/著
  • 四六判
  • 336頁
  • 2000円+税
  • ISBN 978-4-7877-1111-3
  • 2011発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

若者の希望と欲望を吸い上げて巨大化したロックとメディア──その先に現れた世界は?
深くつながるロックとメディアの進化! そこに「社会」を読む、サエキけんぞう渾身の書き下ろし。

■ロックはテレビ、ヴィデオ、ネットといったメディアの進展とともに世界中の若者に浸透し、メディアの拡大を支えてきた。巨大化したメディア社会の性質を、ロック、ポップスの歴史から解き明かす。

目次

ロックとメディアの相関関係
メディアの発達とロックの進化/メディアを巧みに利用するアーティスト(メディアの変革者・ビートルズ)/イメージを浸透させるメディアの力/ロックのメディア性が生む「現場」

ロックの多様化 モッズ(「英国発・若者カルチャー革命」はロックのメディア性の礎)/パンク、ニューウェイヴ(ロックのメディア的可能性の衝撃的な拡大)/電子音楽とテクノポップ(音楽のデジタル化が意味するもの)/クラブ・カルチャー(世紀を超えて続く「場」のメディア)/ヒップホップ(ロックと並ぶ黒人発の巨大ジャンル)

ロックと「日本」
異形な歴史、グループサウンズとその未来性/日本のロック、海外進出史/ポップスの現在形を包み込む「J‐POP」の力/日本のアイドル文化とその可能性

メディアの進化とロックの未来型
越境する音楽/越境を成功させた巨大文化、アニメとアニメソング

付録 「ロックとメディア社会」年表

著者紹介

サエキ けんぞう(サエキ・ケンゾウ)

1980年、バンドのボーカリストとして『ハルメンズの近代体操』(ビクター)でデビュー。1986年、パール兄弟『未来はパール』(ポリドール)で再デビュー。作詞家として沢田研二、小泉今日子、モーニング娘。サディスティック・ミカ・バンド、ムーンライダーズ他、多数に詞を提供する一方、プロデューサーとしてセルジュ・ゲンスブールやトッド・ラングレンのトリビュート事業を手掛けるなど多彩な顔を持つ。2003年には『スシ頭の男』でフランスデビューを果たし、計3回のフランスツアーを開催。2010年、デビューバンドであるハルメンズの30周年を記念して『21世紀さんsingsハルメンズ』(サエキけんぞう&Boogie theマッハモータース)など計5枚のCDを同時発表した(ビクター)。現在は大学での講演の他、2010年より獨協大学で「ロックとメディア社会」をテーマにした講義も担当している。著書に『歯科医のロック』(角川書店)『さよなら! セブンティーズ』(クリタ舎)『スパムメール大賞』(文春文庫)、他。