秘められた和食史
- 四六判
- 206頁
- 1800円+税
- ISBN 978-4-7877-1607-1
- 2016発行
- [ 在庫あり ]
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書評・紹介
- 松本栄文氏評「明治時代に登場した概念」(「日本農業新聞」2017年1月29日)
- 赤嶺淳氏評(「vesta」106号、2017年春)
- 「一汁三菜が一般家庭に根付いたのは1950年代以降」(「公明新聞」2017年1月28日)
- 佐々木俊尚氏「まえがきは謳う」(TOKYO FM「TIME LINE」2018年4月16日放送)
紹介文
《知らなかった「和食」の真実》
2013年にユネスコの世界無形文化遺産に登録され、伝統的な食文化として注目を浴びる和食。
しかし、私たちは和食の由来と変遷を誤解してとらえてはいないだろうか。
「和食熱」のなかで見逃されてきた史実を、日欧の気鋭の食文化研究者がていねいに探り、和食の近代史を解き明かす。
目次
序章 近代史のなかの「和食」
第一章 「和食」という用語
1 「和食」と「日本料理」の生い立ち
2 外食にみる「和食」
第二章 お米を中心とする食事
1 ご 飯: 明治から戦後の米飯事情
2 一汁三菜という「伝統」
3 戦後に確立する「ご飯と一汁三菜」
第三章 戦時体制下の食事
1 飲食店の統制
2 贅沢が消える時代
3 ヤミの和食
4 外食券でおもてなし
第四章 「和食(Washoku)」のブランド化
1 「日本ブランド戦略」の中の「和食」
2 「食育」と「日本型食生活」
3 ユネスコ世界文化遺産への道
終章 社会的現象としての「和食」