ベンガラの赤につつまれた縄文の女性シャーマンの墓
シリーズ「遺跡を学ぶ」128
縄文の女性シャーマン カリンバ遺跡
- A5判
- 96頁
- 1600円+税
- ISBN 978-4-7877-1838-9
- 2018.09.15発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
北海道の石狩低地帯に位置する恵庭市のカリンバ遺跡。土坑墓の底を厚くおおうベンガラ層のなかから、被葬者の髪を飾っていたとみられる櫛をはじめ、頭飾り、耳飾り、腕輪など彩りあざやかな漆製品が大量に出土した。これまで目にしたことのない美と技の発見から、縄文人の精神世界を訪ねる。
目次
第1章 カリンバ遺跡の発見 1 ベンガラと赤い漆
2 カリンバ川の名残り
3 学術調査のはじまり
4 縄文時代の新世界
第2章 埋葬の情景
1 大小二種類の土坑墓
2 地上標識(墓標)
3 供献土器を読み解く
第3章 被葬者たち
1 ひとり旅立つ人
2 合葬墓に眠る人びと
第4章 赤い装身世界
1 漆塗りの櫛
2 そのほかの漆塗り装身具
第5章 女性シャーマンの登場
1 被葬者の性別
2 合葬墓の被葬者たち
3 合葬墓をめぐる論争
4 合葬墓に眠る女性シャーマン
出版社からのコメント
「カリンバ」というとアフリカの楽器を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、ここではアイヌ語で桜の木を意味します。