2004年刊行の好評巻、その後の研究成果を盛り込む。
シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊01
黒耀石の原産地を探る 鷹山遺跡群〔改訂版〕
- A5判
- 96頁
- 1500円+税
- ISBN 978-4-7877-1930-0
- 2018.12.15発行
- [ 在庫あり ]
- 書店サイトへ
紹介文
2018年選定の日本遺産、「星降る中部高地の縄文世界?数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅─」の中心遺跡。旧石器から縄文時代へと石器原料の黒耀石を近畿から東北地方までの広い地域に供給しつづけた、長野県・霧ヶ峰の黒耀石原産地帯。その一角、星糞峠の鷹山遺跡群で、旧石器時代の石器工場と縄文時代の黒耀石鉱山の発掘調査が進んでいる。広大な森林に眠っていた黒耀石流通基地の実態に迫る。
目次
第1章 星くずの里・鷹山
1 星糞峠の輝く黒い石
2 発掘調査の道のり
第2章黒耀石原産地遺跡群の全貌
1 黒耀石とは
2 旧石器時代の鷹山
3 縄文時代の鷹山
第3章石器づくりと流通
1 道具からくらしを考える
2 旧石器時代の石器づくりと流通
3 縄文時代の石器づくりと流通
第4章遺跡の保存と活用
1 黒耀石のふるさとを守る
2 体験学習の実践
3 信州黒耀石文化のメッセージ
出版社からのコメント
執筆を担当したのは、黒耀石体験ミュージアムの学芸員を長く勤め、当遺跡の発掘調査および子どもたちの考古学体験を活発におこなっている大竹幸恵さん。その活動は、尖石縄文文化賞や日本イコモス大賞の受賞など高く評価されています。