マルクスと哲学
方法としてのマルクス再読
- A5判上製
- 552頁
- 4500円+税
- ISBN 978-4-7877-0400-9
- 2004.06.30発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
〈もう一度〉マルクスを読む試み
21世紀の現実に対する思想の通路をラディカルに再敷設するために--。
哲学に対するマルクスの関係を、「マルクス主義哲学」の鎧を取り除きながら系統立てて読み解き、その現代的意味と限界、未来へとつなぐ途を考察する。
マルクス像の根本的変革を唱え、高く評価された前著『マルクスとアソシエーション』に続く渾身のマルクス再読作業。
目次
第1章 [哲学] 哲学に対するマルクスの関係
第2章 [意識] マルクス意識論の端初規定
第3章 [構想力] 解放論的構想力と実在的可能性
第4章 [唯物論] 「哲学の〈外への〉転回」の途上で
第5章 [移行1] 唯物論へのマルクスの移行
第6章 [移行2] パリ期マルクスと仏英の唯物論的共産主義
第7章 [批判] マルクスと「批判的唯物論的社会主義」
第8章 [物件化] 唯物論批判の論理と「物件化」
第9章 [国家] マルクス国家論の端初規定
補論1 [エンゲルス] エンゲルスによる「哲学の根本問題」導入の経緯
補論2 [国家哲学] 東ドイツ哲学の歴史的検証