サステナビリティの隘路
近刊

サステナビリティの隘路を切りひらく

サステナビリティの隘路

「持続可能な消費」の実現はなぜ難しいのか

  • 藤原 なつみ/著
  • 四六判上製
  • 288頁
  • 3000円+税
  • ISBN 978-4-7877-2410-6
  • 2025.02.25発行
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紹介文

〈「消費行動」=〈実践〉の変化に着目し、サステナビリティの隘路を切りひらく。〉

私たちの多くが「持続可能な消費」を志向していながら、その実現はなぜ難しいのか。
食の消費を対象に、社会的実践理論の視角を用いて、消費者個人の意思決定のみに頼ることなく「持続可能な消費」を実現するためのアプローチを提案し、サステナビリティをめぐる閉塞感を打開する。

装幀:北田雄一郎

(書店発売開始日:2025年3月5日頃)

目次

序章 「持続可能な消費」の実現はなぜ難しいのか
第1章 社会的実践理論——合理的な選択ができない消費へのアプローチ
第2章 食の消費をとらえ直す——〈行為〉から〈実践〉へ
コラムA あなたの「持続可能性」と私の「持続可能性」
第3章 有機農産物の流通経路の多様化——産消提携から市場へ
第4章 消費者の食への関心——食の安全と持続可能性
コラムB 私もサステナビリティ迷子
第5章 生活クラブにおける〈実践〉——「持続可能な消費」を実現するしくみ
コラムC 生活クラブ滋賀の「居場所」
第6章 持続可能な食の消費の実現に向けたアプローチの検討
終章 サステナビリティの隘路を切りひらく

著者紹介

藤原 なつみ(フジワラ・ナツミ)

九州産業大学グローバル・フードビジネス・プログラム准教授。
名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程修了。博士(環境学)。
専門は環境社会学、主な研究テーマは持続可能な食の消費。

主要業績:「社会的実践としての持続可能な食消費——正統的周辺参加と意味変化の視点から」(『環境社会学研究』第27号、2021年)、「持続可能な食消費に対する社会的実践理論からのアプローチ——購買行動に関するアンケート調査の分析より」(『環境社会学研究』第26号、2020年)、「食の安全とサステナビリティを架橋する消費者市民教育の可能性——産地をめぐる消費者の認識とその変化に着目して」(『中部消費者教育論集』第16号、2020年)

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