天下統一の城 大坂城 〔改訂版〕

三国無双といわれた名城郭の歴史をたどる

シリーズ「遺跡を学ぶ」43

天下統一の城 大坂城 〔改訂版〕

  • 中村 博司/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1700円+税
  • ISBN 978-4-7877-2243-0
  • 2022.08.01発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

大坂本願寺から秀吉・秀頼二代の栄華の舞台であった大坂城。徳川将軍家の別邸として再築された大坂城。――戦乱の世から江戸時代の幕開け、そして江戸から明治へという時代の大きな転換点に立ち会い、歴史の流れと運命をともにした大坂城四〇〇年の歴史をたどる。改訂版では、最近の発掘調査で修正されてきた豊臣大坂城の姿を解説する。

目次

第1章 天下統一の城
1 秀吉・秀頼二代の栄華の夢舞台
2 徳川将軍家の名城として

第2章 大坂本願寺の時代
1 大坂御坊から大坂本願寺へ
2 本願寺の遺構を求めて

第3章 豊臣秀吉の大坂築城
1 秀吉、大坂城を手に入れる
2 天守台・本丸の築造
3 豊臣大坂城の石垣発見
4 二之丸の築造

第4章 文禄・慶長期の大普請
1 惣構堀の構築
2 秀吉最晩年の大坂普請
3 大坂築城・城下町整備の経過
4 大坂城、滅亡への途

第5章 徳川秀忠の大坂城再築
1 再築普請の経過
2 細川家の石垣築造物語
3 徳川大坂城の威容
4 大坂城の終焉

出版社からのコメント

近年解明されてきた、秀吉時代の大坂城の発掘成果も盛り込んでいます。

著者紹介

中村 博司(ナカムラ・ヒロシ)

1948年、滋賀県大津市生まれ。滋賀大学教育学部卒業。
大阪城天守閣学芸員、大阪市教育委員会主任学芸員、(財)大阪市文化財協会企画調整課長、大阪城天守閣副館長を経て2000 年より大阪城天守閣館長。2007 年退職。2009 年龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了、2015 年大阪大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。
主な著書 『戦国合戦絵屏風集成』(共著、中央公論社)、『日本城郭体系』大阪・兵庫編(共著、新人物往来社)、『日本名城集成 大坂城』(共著、小学館)、『よみがえる茨木城』(編著、清文堂)、『天下統一の城 大坂城』(新泉社)、『大坂城全史』(筑摩書房)、『豊臣政権の形成過程と大坂城』(和泉書院)ほか

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