戦国・江戸時代を支えた石 小田原の石切と生産遺跡
新刊

小田原の石が戦国から江戸時代を支えた

シリーズ「遺跡を学ぶ」132

戦国・江戸時代を支えた石 小田原の石切と生産遺跡

  • 佐々木 健策/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-1932-4
  • 2019.02.10発行
  • [ 在庫あり ]

書評・紹介

紹介文

戦国時代、小田原では箱根火山が生みだした石材を用いて石塔や石臼などの石製品がつくられた。そして、江戸時代になると江戸城の石垣に使用する石材が切り出された。石という素材を通じ、中世から近世へという歴史の大きな転換点を支えた石切(石工)の生産活動を明らかにする。

目次

第1章 小田原の石の文化
1 石を「土産」にする村々
2 石を見立てる人びと
3 箱根火山の恩恵
〈コラム1〉箱根火山と石材(山下浩之)
第2章 中世の小田原石切を追う
1 中世の石材加工場の発掘
2 石材はどこから
3 すばらしい加工技術
4 大量生産、大量流通の時代
第3章 江戸城築城と小田原の石丁場
1 早川石丁場
2 切り出し作業の復元
3 江戸城のどこに使われたのか
4 大御所隠居城計画と石丁場
〈コラム2〉石切図屛風の世界(松田睦彦)
第4章 小田原石切のルーツとその後
1 小田原石切のルーツ
2 戦国を生き抜いた石切棟梁たち
3 その後の石丁場
第5章 石が導く歴史への招待
参考文献

出版社からのコメント

石というと旧石器時代や縄文時代を連想しますが、その後も人びとの暮らしに不可欠の素材でした。戦国時代に関東一円を支配した北条氏の拠点が小田原にあったのも、石が関わっていると言えるかもしれません。

著者紹介

佐々木 健策(ササキ・ケンサク)

1974年、埼玉県生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。
財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団、熊谷市教育委員会、小田原市教育委員会などを経て、現在、小田原市経済部小田原城総合管理事務所計画係長。慶應義塾大学非常勤講師、国立歴史民俗博物館共同研究員、日本貿易陶磁研究会世話人。
主な著書 「中世小田原の町割と景観」(藤原良章編『中世のみちと橋』高志書院、2005年)、「小田原北条氏の威信―文化の移入と創造―」(橋本澄朗ほか編『東国の中世遺跡―遺跡と遺物の様相―』随想舎、2009年)、「城館遺跡出土の貿易陶磁―16世紀の後北条領国を例に―」(日本貿易陶磁研究会編『貿易陶磁研究』29、2009年)、「城下町の区画―相模国小田原を例に―」(中世都市研究会編『都市を区切る』山川出版社、2010年)ほか。

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