四六判上製
240頁
2000円
ISBN978-4-7877-0906-6
理系の扉を開いた日本の女性たち
ゆかりの地を訪ねて

西條敏美/著

【目次】

【本書で取り上げた25人】
・野中婉女 (1660-1725) 数奇な運命に翻弄されながら、四〇代から地域医療に貢献した女医
・度会園女 (1664-1726) 眼科医で俳人でもあった女医
・緒方八重 (1822-1886) 日本の近代を担う偉人たちを育てた蘭学塾の慈母
・楠本イネ (1827-1903) シーボルトの娘で西洋医学を初めて修得した女医
・津久井磯 (1829-1910) 鎖鎌を携えて夜半一人で往診した先駆的助産師
・豊田芙雄子 (1845-1941) 日本の保母第一号
・荻野吟子 (1851-1913) 「公許女医登録第一号」となった女医
・高橋瑞子 (1852-1927) 「公許女医登録第三号」となった女医
・村松志保子 (1856-1922) 産婆学校(助産師学校)を創設し、自立的博愛的教育を行なった助産師
・大関和 (1858-1932) 日本最初の看護婦
・津田梅子 (1864-1929) 津田塾大学創設者。生物学を専攻した日本初の女子留学生
・生沢クノ (1864-1945) 「公許女医登録第二号」となった女医
・右田アサ (1871-1898) 28歳で没した日本初の眼科女医
・吉岡彌生 (1871-1959) 東京女子医科大学創設者。女性のための医学校を創設した女医
・萩原タケ (1873-1936) 世界初の「ナイチンゲール記章」を受章した日本赤十字社の明星
・宇良田唯 (1873-1936) 日本人女性として初めてドイツの大学で医学博士の学位を取得した女医
・丹下ウメ (1873-1951) ビタミンと栄養学を研究した日本初の女子大学生
・保井コノ (1880-1971) 日本産石炭の構造を決定した日本初の女性博士
・黒田チカ (1884-1968) 紅花の色素の構造を決定した日本初の女子大学生
・辻村みちよ (1888-1969) 緑茶の化学成分を明らかにした日本初の女性農学博士
・加藤セチ (1893-1989) 吸収スペクトルによる物質の分析研究を開発した主婦学者
・香川綾 (1899-1997) 美味しい料理で健康づくりを目指した栄養学者
・小川正子 (1902-1943) ハンセン病患者救済に尽くした女医
・湯浅年子 (1909-1980) パリに生きた日本人女性初の国際的物理学者
・桂田芳枝 (1911-1980) 数学で日本初の女性理学博士


百年余り前、女性は大学に進学できなかったし、ましてや科学分野の仕事にはつけなかった。そんな男性中心社会の厚い壁に立ち向かい、理系の扉を開いた科学者、医師、看護師などの女性先駆者たち。先駆者25人の足跡を追って、全国各地に生誕の地やゆかりの地を訪ね、人物と業績を紹介する紀行エッセイ。

【著者紹介】

西條敏美(さいじょう・としみ)
1950年、徳島県生まれ
関西大学工学部卒業。関西大学大学院修士課程工学研究科修了。現在、徳島県立徳島中央高等学校教諭。
おもな著作 『西国科学散歩(上・下)』(裳華房)、『東国科学散歩』(裳華房)、『理科教育と科学史』(大学教育出版)、『虹―その文化と科学―』(恒星社厚生閣)、『単位の成り立ち』(恒星社厚生閣)、『物理学史断章』(恒星社厚生閣)、『物理定数とは何か』(講談社ブルーバックス)