窮鼠の一矢
- 四六判上製
- 280頁
- 1700円+税
- ISBN 978-4-7877-1710-8
- 2017発行
- [ 在庫あり ]
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書評・紹介
- 2017年11月26日重里徹也評「にいがたの一冊」(新潟日報)
- 2017年10月27日「新潟日報」にて紹介
- 2018年1月1日「いわふね新聞」に著者河合敦講演録掲載
紹介文
時は戊辰戦争。窮したすえに若き家老がとった行動は……奇想天外な秘策だった! テレビでおなじみの河合敦先生が注目する北越の英雄・鳥居三十郎を描いた歴史小説!
■大政奉還、王政復古の大号令、辞官納地、そして鳥羽・伏見の戦いから戊辰戦争へ。
めまぐるしく変わる事態に、去就にまよう北越の小藩・村上藩内藤家。藩主が国元に不在のなか、若き家老・鳥居三十郎は、前藩主・内藤信親から「新政府に恭順する」ことで藩をまとめるよう、密命を帯びる。ところが藩内は、新政府との徹底抗戦を主張する“主戦派"と“恭順派"、どちらにも決められない“日和見派"の三つに分かれ、激しく対立してしまう。
さらに悪いことは続き、藩政の混乱に耐えられなくなった藩主・内藤信民は自ら命を絶ってしまう。
武士の意地か、お家の安泰かーー窮したすえに三十郎がとった行動は、誰もが想像だにしなかった奇想天外な奇策だった……。
目次
小説 窮鼠の一矢
出版社からのコメント
わかりやすい歴史解説でおなじみの河合敦さん、初めての歴史小説です。新潟県村上市の英雄・鳥居三十郎の生き様はもちろんのこと、江戸から明治へと、時代の大きな波に翻弄された小藩の悲劇にも注目です。