マリアテギとアヤ・デ・ラ・トーレ

マリアテギとアヤ・デ・ラ・トーレ

1920年代ペルー社会思想史試論

  • 小倉 英敬/著
  • 232頁
  • 3500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1212-7
  • 2012発行
  • [ 在庫僅少 ]
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紹介文

ペルー独自の現実に立脚した社会変革思想を構築した異端の思想家マリアテギと、急進的な反帝国主義運動を牽引した社会運動家アヤ・デ・ラ・トーレ。
国民国家形成途上の1920年代ペルーにおいて、ラテンアメリカの解放を希求し、社会変革の思想と運動が立ち上がる過程を追い、その歴史的意味を検証する。

目次

第1章 ペルーの資本主義化と寡頭支配制
第2章 マリアテギの思想形成
第3章 アヤ・デ・ラ・トーレの思想とアプラ運動の形成
第4章 ペルー社会党(PSP)の結成と社会主義運動の形成
第5章 クスコにおける共産主義グループの形成
第6章 1920年代における「ヌエボ・インディオ」観
第7章 ペルー・アプラ党(PAP)と寡頭支配層

著者紹介

小倉 英敬(オグラ・ヒデタカ)

1951年、大阪府生まれ。1982年、青山学院大学大学院博士課程中退。
1986年、外務省入省。中南米局、在キューバ、ペルー、メキシコ大使館勤務を経て、1998年末退官。
神奈川大学外国語学部教授。
著書:『封殺された対話──ペルー日本大使公邸占拠事件再考』(平凡社、2000年)
『八王子デモクラシーの精神史──橋本義夫の半生』(日本経済評論社、2002年)
『アンデスからの暁光──マリアテギ論集』(現代企画室、2002年)
『侵略のアメリカ合州国史──〈帝国〉の内と外』(新泉社、2005年)
『メキシコ時代のトロツキー──1937―1940』(新泉社、2007年)
『マリアテギとアヤ・デ・ラ・トーレ──1920年代ペルー社会思想史試論』(新泉社、2012年)
『ラテンアメリカ1968年論』(新泉社、2015年)

関連書籍

  • ラテンアメリカ1968年論FTP
  • ラス・カサスへの道FTP
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