再生可能エネルギーを活用したドイツの地方創生とその理念

なぜドイツではバイオエネルギー村が盛んなのか

再生可能エネルギーを活用したドイツの地方創生とその理念

バイオエネルギー村における「価値創造」

  • 保坂 稔/著
  • A5判上製
  • 248頁
  • 3300円+税
  • ISBN 978-4-7877-2117-4
  • 2022.01.31発行
  • [ 在庫あり ]

紹介文

ドイツで保守的な地域とされるバーデン・ヴュルテンベルク州で、なぜバイオエネルギー村が盛んになっているのか。その要因について、のべ250名を超えるインタビュー調査の成果を踏まえ、「価値的保守」「創造物の保持」といったキリスト教由来の文化的基盤の存在を指摘する。

目次

序章 ドイツのバイオエネルギー村の把握
第1章 バーデン・ヴュルテンベルク州におけるバイオエネルギー村プロジェクトの運動理念
第2章 「黒い森」とバイオエネルギー村
第3章 保守的な地域における文化的理念
第4章 バイオエネルギー村の理解のために
第5章 日本への導入に向けて

著者紹介

保坂 稔(ホサカ・ミノル)

1971年 宮城県に生まれる
2003年 上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了(博士・社会学)
成城大学社会イノベーション学部教授。専門社会調査士

主要業績
『現代社会と権威主義――フランクフルト学派権威論の再構成――』東信堂(2003)
『緑の党政権の誕生――保守的な地域における環境運動の展開――』晃洋書房(2013)[平成24年度科学研究費補助金研究成果公開促進費事業(学術図書)]
「権威主義的性格と環境保護意識――破壊性の観点を中心に――」『社会学評論』第53巻1号(2002)
「大規模駅開発「シュツットガルト21」反対運動のフレーム」『環境社会学研究』第17号(2011)
「環境保護意識と子どもの頃の自然体験――権威主義・家族関係の観点から――」『環境社会学研究』第25号(2019)保坂稔・渡辺貴史

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