国宝土偶「仮面の女神」の復元・中ッ原遺跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」120

国宝土偶「仮面の女神」の復元・中ッ原遺跡

  • 守矢 昌文/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1600円+税
  • ISBN 978-4-7877-1640-8
  • 2017発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

信州八ヶ岳西山麓の大規模集落から出土した大形の仮面土偶。「縄文王国」と冠されるほどに繁栄した山麓の集落群が急激に減少する縄文時代後期、縄文人は、死者にたむけたように埋置されたこの土偶にどんな願いを込めたのか。発掘を担当した著者がその謎を解き明かしてゆく。

目次

第1章 「仮面土偶」の発見
1 THE POWER OF DOGU
2 仮面をつけた土偶発見!
3 「仮面土偶」の掘り上げ

第2章 よみがえる「仮面の女神」
1 復元とレプリカ製作
2 愛称「仮面の女神」の誕生
3 国宝指定へ

第3章 中ッ原縄文ムラを探究する
1 中ッ原遺跡調査の歩み
2 縄文文化繁栄の地
3 中ッ原縄文ムラの盛衰

第4章 「仮面の女神」を探究する
1 どのようにつくったのか
2 「仮面の女神」の系譜は
3 どのように扱われたのか

第5章 八ヶ岳西麓の縄文文化の終焉
1 八ヶ岳西麓の縄文ムラの盛衰
2 中ッ原ムラの終焉と「仮面の女神」
3 中ッ原遺跡の保存

著者紹介

守矢 昌文(モリヤ・マサフミ)

1957年、長野県茅野市生まれ。大正大学文学部史学科日本史学専攻卒業。
茅野市尖石縄文考古館館長。
主な著作 「長野県諏訪地方における中期後半の土偶」(『土偶研究の地平─「土偶とその情報」研究論集(2)─』勉誠社)、「中ッ原遺跡における仮面土偶出土の意義」(『考古学ジャーナル』608)、「下手な縄文土器─八ヶ岳西麓・霧ヶ峰南麓縄文時代中期の粗雑な作りの土器─」(『茅野市尖石縄文考古館開館10周年記念論文集』茅野市尖石縄文考古館ほか