狩猟採集民のコスモロジー・神子柴遺跡

シリーズ「遺跡を学ぶ」89

狩猟採集民のコスモロジー・神子柴遺跡

  • 堤 隆/著
  • A5判
  • 96頁
  • 1500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1239-4
  • 2013発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

遙か南アルプスの山々を望み、天竜川へとつづく丘の突端、残された重厚な石斧と美しい尖頭器の数々。はたして実用品なのかシンボルか、なぜこの地に置き去りにされたのか。縄文時代の暁を告げる石器群の謎を読み解き、狩猟採集民の世界観(コスモロジー)に迫る。

目次

第1章 神子柴遺跡の発見
1 姿をあらわした石器群
2 神子柴石器カタログ
3 遺志をつぐ調査研究報告書の刊行

第2章 謎の探究へ
1 謎めいた石器の配置
2 石材解明の旅
3 どのように作られ、はたして使われたのか

第3章 神子柴文化を追う
1 探求者たち
2 時代を探る
3 神子柴文化の軌跡

第4章 狩猟採集民のコスモロジー
1 神子柴遺跡の時代
2 神子柴遺跡とは何か

著者紹介

堤 隆(ツツミ・タカシ)

1962年長野県佐久市生まれ。
國學院大學大学院博士後期課程修、博士(歴史学)。
現在、明治大学黒耀石研究センター客員研究員、八ヶ岳旧石器研究グループ代表。
1992年藤森栄一賞受賞、2007年岩宿文化賞受賞、2014年日本旧石器学会賞受賞。
主な著書 シリーズ「遺跡を学ぶ」009『氷河期を生き抜いた狩人 矢出川遺跡』、同089『狩猟採集民のコスモロジー 神子柴遺跡』、同別冊02『旧石器時代ガイドブック』、『冒険考古学 失われた世界への時間旅行』(新泉社)、『列島の考古学 旧石器時代』(河出書房新社)、『遠き狩人たちの八ヶ岳』(ほおずき書籍)、『黒曜石3万年の旅』(NHKブックス)、『シンポジウム日本の細石刃』(編著、八ヶ岳石器研究グループ)、『神子柴』(共著、信毎書籍出版センター)ほか多数。