原体験を求めて

星野詩学の根拠

原体験を求めて

星野徹講演録

  • 星野 徹/著
  • 菅野 弘久/編
  • A5判
  • 168頁
  • 2000円+税
  • ISBN 978-4-7877-6335-8
  • 2020.08.25発行
  • [ 在庫あり ]
  • 梟社/発行
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紹介文

神話批評の詩学から形而上詩の詩学へ。人間優位の近代文明への懐疑とペシミズムの克服を志向した詩人星野徹の実践は、なによりも、その根底において、自身の生の根拠たる地域の風土と歴史、時代を生きるみずからの原体験と原イメージを深く問いつづけるものにほかならなかった。(発行=梟社)

目次

茨城の詩
生活の中の詩
形而上詩と創作
原体験を求めて
物と言葉

〈異化の剣〉を握りしめて (菅野弘久)
あとがき

著者紹介

星野 徹(ホシノ・トオル)

1925 年茨城県稲敷郡生まれ。茨城大学名誉教授、茨城キリスト教大学名誉教授。
主な著訳書:『詩と神話』、『詩の原型』、『詩の発生』、『車輪と車軸』、『詩とは何か』、『星野徹全詩集』、W・エンプソン『曖昧の七つの型』、J・E・ハリソン『古代の芸術と祭祀』、J・G・フレイザー『洪水伝説』ほか多数。2009 年逝去。

菅野 弘久(カンノ・ヒロヒサ)

1958 年福島県いわき市生まれ。茨城大学教育学部卒業、筑波大学大学院文芸・言語研究科博士課程単位取得退学。常磐短期大学教授。

共著:『喪神の彼方へ』、『ルネサンスと十七世紀英文学』、『博物誌の文化学』、『薔薇水その他』ほか。訳書:『英詩鑑賞』、『いま詩をどう読むか』、『音楽と病』、『風景の経験』ほか。