よみがえる百舌鳥古墳群
新刊

百舌鳥古墳群の実像に迫る。

よみがえる百舌鳥古墳群

失われた古墳群の実像に迫る

  • 宮川 徏/著
  • A5判
  • 260頁
  • 2500円+税
  • ISBN 978-4-7877-1805-1
  • 2018.09.10発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

戦後開発で多くの古墳が破壊され、主要巨大古墳が天皇陵・陵墓参考地とされてベールに包まれたまま百舌鳥古墳群。地元堺市に生まれ育った著者が、みずからの調査と保存運動の体験から、百舌鳥古墳群の全体像に迫る。

目次

●目次はじめに

第1章 百舌鳥古墳群の成り立ち
1 三つの部分からなる百舌鳥古墳群
2 百舌鳥古墳群の立地と方位性
3 古市古墳群との関係

第2章 戦場の中の百舌鳥古墳群
1 「仁徳陵」上空で被弾したB29
2 堺空襲と「仁徳陵」畔の惨状

第3章 荒廃と破壊の中の百舌鳥古墳群
1 七観古墳の破壊
2 カトンボ山古墳の破壊
3 目の前で崩されていく大塚山古墳
4 イタスケ古墳を護れ!

第4章 巨大古墳を造ったチエとワザ
1 前方後円墳の設計と尺度を考える
2 古墳の設計から見た百舌鳥古墳群
3 前方後円墳を地面に地割りしてみよう

第5章 陵墓はなぜ問題なのか
1 削られた土師ニサンザイ古墳の外濠
2 宮内庁と学会の「懇談」
3 とんだ陵墓「限定公開」
4 世界遺産的価値を損なう護岸工事

第6章 大山古墳の実像を求めて
1 巨大化する虚像
2 墳丘崩壊の謎
3 倭の五王の古墳は

あとがき

出版社からのコメント

宮川さんは、百舌鳥古墳群の生き字引のような方です。
百舌鳥古墳群の戦中戦後にたどった歴史から、古墳時代の中での位置づけ、そして陵墓であることによる問題など、世界的遺産としての価値が認められようとしている古墳群の本当の意味を語ります。

著者紹介

宮川 徏(ミヤカワ・ススム)

1932年、大阪府堺市生まれ。
1943年、国民学校生時に末永雅雄著『大和の古墳墓』を読み、古墳に興味をもつ。1945年、大山古墳(仁徳陵古墳)外堤に接して校舎のあった大阪府立農学校に進学し、堺市空襲で被災し、古墳の被害を実見。戦後、戦後復興の土取り場としてつぎつぎに破壊される百舌鳥古墳群の緊急調査に参加する。その過程で、末永雅雄、森浩一に出会い師事・兄事する。その後、地元で歯科医を開業するかたわら、遺跡の保存と陵墓公開運動を続ける。
現在、文化財保存全国協議会常任委員、橿原考古学研究所共同研究員。
 主な著作 「前方後円墳築造企画性の立体的観察」『末永先生米寿記念献呈論文集』1985年/(共著)「「天皇陵」と考古学」『岩波講座 日本考古学7 現代と考古学』1986年/「築造企画からみた前方後円墳の群的構成の検討」『橿原考古学研究所論集』6、1988年/「前方後円墳築造企画と技法の伝承性」『橿原考古学研究所論集』8、1988年/「築造企画の伝播からみた大王墳と地域の王墳」『古代学研究』150号、2000年/「陵墓公開を求めて三〇年」『「陵墓」を考える―陵墓公開運動の三〇年―』新泉社、2012年/「戦後復興とイタスケ古墳」『文化財保存70年の歴史―明日への文化遺産―』新泉社、2017年ほか。

関連書籍

  • 「陵墓」を考えるFTP
  • 天皇陵の解明FTP
  • 古墳時代のシンボル・仁徳陵古墳FTP