
社会的身体
ハビトゥス・アイデンティティ・欲望
- A5判上製
- 344頁
- 3800円+税
- ISBN 978-4-7877-1201-1
- 2012発行
- [ 在庫あり ]
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紹介文
「我思うに、ゆえに我あり」――デカルトの有名な命題が近代哲学の幕開けとなった。一方で、それは心身の二元論を生み出し、現代の社会学にも根を張っている。メルロ=ポンティ、ブルデューを参考にし、心身の合一、人間と環境の関連を視野におさめた新しい社会学を提起する。
目次
第一章 序 論──二元論と身体的実践
第二章 心身二元論──デカルトの亡霊について
第三章 すべては脳のなかにあるのか──誤解の始まり
第四章 二元論を超えて──デカルトの亡霊をライルとともに追い払う道
第五章 意味・行為・欲望──身体的行為についての予備的素描
第六章 ハビトゥス・資本・界──ブルデューのプラクシス理論における身体性
第七章 習慣・内自化・身体図式──メルロ=ポンティと身体の現象学
第八章 再帰的身体性──存在・所有・差異
結 語 身体的行為とプラクシス理論