四六判上製
276頁
2000円+税
ISBN978-4-7877-1881-5
発行:2018/4/15
ティク・ナット・ハンの般若心経


ティク・ナット・ハン/著
馬籠久美子/訳
野草社/刊



【目次】

【ティク・ナット・ハンの般若心経】

はじめに ピーター・レヴィット
般若心経の新訳について シスター・チャン・ドゥク
雲と洞窟─新たな般若心経 ティク・ナット・ハン

新 訳 般若心経  彼岸へと渡るための智慧

彼岸へと渡るための智慧
第一章 インタービーイング─相即相入
第二章 何が空っぽなのか?─空 
第三章 理解の道 
第四章 空よ、ばんざい 
第五章 空の記し─空相 
第六章 継続おめでとう─不生不滅 
第七章 ひまわりが見えますか?─八不中道 
第八章 バラと生ゴミ─不垢不浄 
第九章 月はいつでも月─不増不減 
第十章 名前の中に何がある?─仮名 
第十一章 星は私たちの意識─十八界 
第十二章 すべては心がつくりだすもの─十二縁起 
第十三章 幸福の道─四聖諦 
第十四章 蝶を追う─無願 
第十五章 自由 
第十六章 もう怖れない─無畏 
第十七章 悟ったのはだれか?
第十八章 呪文 
結 論 みかんのパーティー
付録1 英語版新訳 
付録2 漢語版(玄奘訳) 

【自由を今ここに ある刑務所での法話】

序文 シスター・チャン・コン
ぬくもり 
解放の力 
自由を育てる 
奇跡に触れる 
あなたが奇跡 
自由は今ここに 
自由自在に歩く 
すばらしいこの瞬間 
微笑む練習 
感謝の力 
食前の五つの祈り 
慈悲は解放の鍵 
理解は慈悲のもと 
心の嵐を乗り越える 
習慣のエネルギーに微笑む 

Q&A
付録─参加者の感想
著者紹介
訳者あとがき


ティク・ナット・ハンが「般若心経」を、現代人にもわかりやすく翻訳・解説しなおして2017年夏に刊行された書の日本語版。(発行=野草社)
「すべてのものは存在し、現実であると考えるのか。それとも、何ひとつ存在などしない、現実ではないと考えるのか。私たちがかしこければ、般若心経は、私たちがそのあいだにある中道を見いだせるように助けてくれるでしょう。」――ティク・ナット・ハン

般若心経は、私たちがもっとも親しんでいる仏教経典のひとつで、解説書もたくさん刊行されていますが、なかでもティク・ナット・ハン師の解説は、現代人に般若心経の教えをわかりやすく伝えるものとして有名です。
最初の解説は一九八八年に出されましたが、ティク・ナット・ハン師は二〇一四年に、誤解を招きやすい箇所に新たな解説を加えました。その内容は「空」の意味をより明確にしたものですが、それを反映したのが本書The Other Shore: A New Translation of the Heart Sutra with Commentaries です。
また後半には、ティク・ナット・ハン師がアメリカの刑務所で行った法話の記録Be Free Where You Are も収載しました。マインドフルネスについてわかりやすく語られていますので、あわせて参考にしてください。
本書が般若心経をより深く理解するためのお役に立てれば幸いです。(野草社編集部)

【著者紹介】

ティク・ナット・ハン(釈一行)◎ Thich Nhat Hanh
一九二六年、ヴェトナム中部生まれ。十六歳で出家し禅僧になる。一九六〇年代初めにサイゴンで、仏教の非暴力と慈愛にもとづく社会福祉青年学校、ヴァン・ハン仏教大学、ティエプ・ヒエン(相互存在)教団を創設。一九六六年、平和使節としてアメリカとヨーロッパを歴訪。アメリカ政府やペンタゴンに平和提案を行う。その中立的な立場からの平和と停戦の主張を理由に、政府から帰国を拒否され、以後フランスでの亡命生活に入る。
フランスでは最初パリに在住、一九八二年に南部ボルドーに仏教の僧院・瞑想道場である「プラムヴィレッジ」を開き、難民を受け入れ、生活と一体になった瞑想を実践しつつ、世界中から多数の参加者を受け入れ、瞑想会(リトリート)や研修を行っている。また著作・講演活動を通じて仏教の教えと平和の実践を説く。欧米やアジアにも僧院をもち、毎年世界各地を訪れ、講演や瞑想指導を行っている。一九九五年には来日し、各地で講演やリトリートを行った。今世紀に入ってからも、ニューヨークでの非暴力と許しのスピーチ、米連邦議会議員を対象にした瞑想会、グーグル本社での講演と瞑想会、イスラエル人とパレスチナ人の和解のリトリートなど、社会的活動を精力的に行っている。
邦訳書 『ブッダの〈気づき〉の瞑想』(山端法玄・島田啓介訳、野草社)、『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』、『リトリート ブッダの瞑想の実践』『大地に触れる瞑想』(島田啓介訳、野草社)ほか多数。

【訳者略歴】
馬籠久美子(まごめ・くみこ)
一九六三年生まれ。通訳・翻訳者。一九八六年、津田塾大学英文科卒業。米国マサチューセッツ州のスミスカレッジでアメリカ研究プログラムを修了。同州立大学アムハースト校で教育修士号取得、博士課程に学ぶ。一九九〇年頃にティク・ナット・ハンの本に出会い、同州のキリスト教者主催のマインドフル・サークルに通う。一九九五年のティク・ナット・ハン来日ツアーに通訳の一人として関わり、二〇一一年の再来日企画時にリトリート教本を翻訳、後に『ブッダの幸せの瞑想』(共訳、サンガ)として出版。仏教法話集の訳本に、カンボジアのマハ・ゴサナンダ著『微笑みの祈り──智慧と慈悲の瞑想』(共訳、春秋社)。その一方で、二〇〇一年より認知症の当事者を中心とした番組制作、出版、アドボカシー活動に関わる。主な訳本に、クリスティーン・ブライデン著『認知症とともに生きる私──「絶望」を「希望」に変えた二〇年』(大月書店)、同著『私は私になっていく──認知症とダンスを』(共訳、クリエイツかもがわ)、エリザベス・マッキンレー、コリン・トレヴィット著『認知症のスピリチュアルケア──こころのワークブック』(新興医学出版)。

【翻訳協力】
島田啓介(しまだ・けいすけ)
一九五八年生まれ。精神科ソーシャルワーカー(PSW)・カウンセラー。ワークショップハウス「ゆとり家」およびティク・ナット・ハンのメソッドによる瞑想会「気づきの日」を主宰。主な訳本に、『ブッダの〈気づき〉の瞑想』(共訳・野草社)、『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』『ブッダの〈今を生きる〉瞑想』『リトリート ブッダの瞑想の実践』『大地に触れる瞑想』(野草社)ほか。

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