四六判上製
256頁
1800円+税
ISBN978-4-7877-1188-5
森羅万象の中へ
その断片の自覚として〔山尾三省ライブラリー

山尾三省/著
野草社/刊


【目次】

がじゅまるの樹
五右衛門風呂
星の黙示録
循環するもの
土という幸福(その一)
土という幸福(その二)
親和力
大潮
水について
どなんの風
哲学
渡良瀬川と田中正造
石の時
木花開耶姫
岩長姫の胎内
精神の臍の緒
月と闇について
雑木雑草(その一)
雑木雑草(その二)
岩根もり来る苔水
蟻一匹
夕陽
シャコ貝の夢
ゴマウナギと息子
考古学の楽しみ
銀河系の断片
島という無尽蔵

あとがき


『ここで暮らす楽しみ』に続き、1999〜2001年に書き続けられたエッセイ集、待望の復刊。この道の途上で、手術も叶わぬ胃ガンと診断された著者は、「ぼく達は森羅万象の断片ながら、やはり最終的には『永劫』という究極の存在の断片である」と、「あとがき」に記すのである。

「ぼくは屋久島の森の中に住んでいるから、森羅万象という言葉からはすぐに森そのもののありようを思い浮かべる。森の樹々の千差万別のたたずまいは、わずかに百メートル四方の範囲を歩いてみるだけでも、じつにそこにおいてすでに森羅万象を形成し尽くしている。ぼく達はただ、自分の生き方や性格や思想に従って、それぞれに自分の森羅万象の中へと人生を傾けてゆくほかはない。」(本文より)

【著者紹介】

山尾三省(やまお・さんせい)
一九三八年、東京・神田に生まれる。早稲田大学文学部西洋哲学科中退。六七年、「部族」と称する対抗文化コミューン運動を起こす。七三〜七四年、インド・ネパールの聖地を一年間巡礼。七五年、東京・西荻窪のほびっと村の創立に参加し、無農薬野菜の販売を手がける。七七年、家族とともに屋久島の一湊白川山に移住し、耕し、詩作し、祈る暮らしを続ける。二〇〇一年八月二十八日、逝去。

著書 『聖老人』『アニミズムという希望』『リグ・ヴェーダの智慧』『南の光のなかで』『原郷への道』『水が流れている』『インド巡礼日記』『ネパール巡礼日記』『ここで暮らす楽しみ』『森羅万象の中へ』(以上、野草社)、『法華経の森を歩く』『日月燈明如来の贈りもの』(以上、水書坊)、『ジョーがくれた石』『カミを詠んだ一茶の俳句』(以上、地湧社)ほか
詩集 『びろう葉帽子の下で』『祈り』(以上、野草社)、『新月』『三光鳥』『親和力』(以上、くだかけ社)ほか

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