A5判変型上製
192頁
2400円+税
ISBN978-4-7877-1603-3
燃える森に生きる
インドネシア・スマトラ島 紙と油に消える熱帯林

内田道雄/文・写真

【目次】

プロローグ
I 泥炭湿地林を訪ねる
II 滅びゆく湿地林
III 紙のための森
IV 森を消す油
V 農園に暮らす幻の民
VI 希望の村落林
エピローグ


〈紙のための森、森を消す油〉

世界で最も生物多様性の豊かな森林が広がるスマトラ島。
ところが、製紙用植林地と油ヤシ農園の大規模開発が進み、同島リアウ州は森林消失が世界一激しい土地になっている。
植林地や農園の造成で失われた豊かな生態系と人びとの生命の糧は二度と元に戻ることはない。
私たちの便利な生活の裏側で進行する現実を報告。

「リアウ州に初めて来た人は、どこもかしこも緑に覆われていて、とても自然が多いところだと思うかもしれない。だが、この緑は森ではない。農園であり木の畑なのだ。日本で田園風景を見ても、自然が豊かだとは思わないだろう。つまり、リアウ州には自然はほとんど残っていないのだ。
インドネシアの森が消えているのは決して私たちと無関係ではない。たくさんの紙製品が日本にも来ている。油ヤシから作られた製品は、私たちの身のまわりのいろいろなものに使われている。
スマトラ島の、世界で最も生態系の豊かな森はもはや消えてしまった。せめて残っている少しの森だけでも残してもらいたいと願う。」…………著者

【著者紹介】

内田道雄(うちだ・みちお)
フォトジャーナリスト。1962年、埼玉県生まれ。
週刊誌専属カメラマンを経て、1990年よりフリー。
タイ、フィリピン、マレーシア、インドネシアなどの環境問題、少数民族の取材を続けている。

著書:『サラワクの風ーーボルネオ・熱帯雨林に暮らす人びと』(現代書館、1999年)
『消える森の謎を追うーーインドネシアの消えゆく森を訪ねて』(創栄出版、2005年)

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