四六判上製 
272頁
1800円+税
ISBN978-4-7877-1415-2
鳥栖のつむぎ
もうひとつの震災ユートピア

関 礼子・廣本由香/編

【目次】

プロローグ 六つの「物語(ナラティヴ)」が生まれるまで…………関 礼子

1 革作家の「物語」…………福島県浪江町 Kinari(二〇代)

2 四人の家族と四つのふるさとの「物語」…………福島県郡山市 岩手生まれのママ(二〇代)

3 常盤家の「物語」…………福島県いわき市 常盤裕子(二〇代)

4 ホットスポットから避難した家族の「物語」…………千葉県市川市 ママ(二〇代)

5 イチゴ農家の「物語」…………北関東 ママ(四〇代)

6 小柳家の「物語」…………福島県福島市 小柳直枝(三〇代)


〈避難をめぐる少し長めの解説〉
解説1 人を大切にしない「いま、ここ」――非自発的な自主避難…………関 礼子
解説2 鳥栖(セカンドホーム)に避難した母親(ピンクバード)たち…………関 礼子
解説3 心の「揺れ」と「やさしい紐帯」…………廣本由香


エピローグ 「物語」が響きあう社会空間=公共圏へ…………関 礼子

編者あとがき


佐賀県鳥栖(とす)市。
福島第一原発事故で故郷を強制的に追われた人、〈自主〉的に避難した人、避難を終えて戻っていった人……。迷いや葛藤を抱えながら鳥栖に移った母親たちが、人とつながり、支えられ、助け合い、紡いでいった6つの家族の〈避難とその後〉の物語。


私たちは、「物語」が熟するタイミングで鳥栖のお母さんたちに出会うことができた。「誰かのためにではなく、自分のために」語られた「物語」に最初に触れることができた。そしていま、この本を手にとってくださっている「あなた」に届けることができるのは、ちょっとした奇跡だと思う。 ――――編者

【著者紹介】

【編者紹介】 
関 礼子(せき・れいこ)
立教大学社会学部教授.
阿賀野川の新潟水俣病,沖縄・平安座島で自然と開発と暮らしをテーマにフィールドワークをした著書に『新潟水俣病をめぐる制度・表象・地域』(東信堂,2003年),共著書に『沖縄列島――シマの自然と伝統のゆくえ』(東京大学出版会,2004年)など.福島県・檜枝岐村の民俗誌編さんにかかわり,村人とサンショウウオ漁に魅せられる(共著書『なぜ環境保全はうまくいかないのか』新泉社,2013年).東日本大震災後の2011年5月から,縁あって原発事故避難の問題を調査.

廣本由香(ひろもと・ゆか)
立教大学大学院社会学研究科博士課程後期課程在籍.
2012年から佐賀県鳥栖市をはじめとする原発避難者の問題を調査.

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