A5判
164頁
1500円+税
ISBN978-4-7877-1323-0
発電ダムが建設された時代
聞き書き 御母衣ダムの記憶
〔グローバル社会を歩く8


浜本篤史/編
グローバル社会を歩く研究会/刊


【目次】
第1部御母衣ダムを目撃した人々
昔の話になると、貧乏の話しか出てこないね。
なんしろまあ、村中が賑わってました。
子どもはウワサを聞いても、学校ではなるべくお互いに口に出していわんように、そういう雰囲気やったね。
中野はえらかった。草刈り鎌持って追われたで。
そういう物騒ななかでできたダムやで、この御母衣ダムは。


第2部御母衣ダムで移転した人々
親父はぜったい勇気あるよ。だって、ほんとに田舎もんなんだから。
やれるのはアパート経営ぐらいしかなかったんだね。
十一軒のお風呂屋さんがありましてね、そのうち五軒がダムから来た人たちです。
いつまで継続できるのかなあと。ただ、私が会長のうちは潰したくない。

公共事業の問題を考えるうえで、半世紀以上前に建設されたダムがどのような時代背景のなかでいかなる問題を抱えていたのかを見つめることは、重要な示唆を我々に与えてくれる。
岐阜県の御母衣(みぼろ)ダムを地域社会・住民の目線からふりかえり、公共事業の中長期的な影響を考察する。

【著者紹介】

浜本篤史(はまもと・あつし)
名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授。博士(社会学)

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