A5判
204頁
1800円+税
ISBN978-4-7877-1215-8
アイヌ語の贈り物
アイヌの自然観にふれる

野上ふさ子/著

【目次】

はじめに

プロローグ アイヌ語は生きている
アイヌのお年寄りたちとの出会い/与えよ、さらば与えられん/アイヌ語を通して見出したもの

1 カムイと共に
アイヌは「人間」という意味/カムイは自然の力/カムイ・ウタリは人間の親族/カムイの恵み/カムイ・ウタリの語る声 カムイ・ユーカラ/カムイ・ウタリについての物語/カムイ・ウタリが人間に教える物語/この世界はどのようにして造られたか/人間は自然から作られた/カムイによる癒し/物にも魂がある

2 カムイとのドラマ
死と再生/カムイ(クマ)との出会い─狩猟/イオマンテの儀式/ウェン・カムイ(悪いカムイ)/人と動物の「結婚」

3 ウレシパモシリ
互いに互いを育てあう世界/生き物との共存/アイヌの「農業」/山と川と海の恵み/大地も生きている/山と海の世界/カムイ・ウタリは遊び楽しむためにやってくる/カムイ・ウタリは仕事をしにやって来る/カムイ・ウタリは見ている/人間はカムイに見通されている/カムイ・ウタリは人間と共にいる/「私」はひとりではない/生命を生み育てる力

4 カムイへの祈り
言葉の持つ力/カムイノミという祈り/祈りと共にある暮らし/感謝の祈り/カムイへの礼儀とあいさつ/カムイと共に食事する/カムイは心やさしい人に語りかける/カムイは人を勇気づける/チャランケ(論争)とは/天と地の世界/円環の世界/

エピローグ 私の祈り
本書におけるアイヌ語表記


物語は贈り物のように── 
アイヌ語の初歩会話やカムイへの祈りの言葉、ユーカラなどの伝承、物語を解説しながら、自然の中で生きる人びとの叡智と豊かな自然観を紹介する。

【著者紹介】

野上ふさ子(のがみ・ふさこ)
1949年 新潟県南魚沼市生まれ。立命館大学文学部哲学科中退。
1972年より北海道各地のアイヌ集落を訪れ、アイヌ語を学ぶ。
1976〜80年に、アイヌ語三部作『アイヌ語は生きている』『ユーカラは甦える』『ウレシパモシリへの道』(新泉社)刊行。
1984年 東京でエコロジー社を設立しエコロジー総合誌『生命宇宙』第一〜四号を刊行。
1986年 環境運動紙「みどりの新聞」発行。動物実験の廃止活動をはじめる。
1993年 『動物実験を考える』(三一新書)刊行。
1996年 市民団体地球生物会議(ALIVE)設立代表。
2003年 『新・動物実験を考える』(三一書房)刊行。
2010年 特定非営利活動法人地球生物会議代表理事。
2012年10月10日、逝去。
    『いのちに共感する生き方─人も自然も動物も・野上ふさ子の人生』(彩流社)

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