A5判
216頁
2300円+税
ISBN978-4-7877-1508-1
十二支になった 動物たちの考古学


設楽博己/編著

【目次】

口絵(カラー16頁)
はじめに 

【子】ネズミ
1 ネズミが語る人の移動/2 南洋を航海したネズミ/3 農耕とネズミ/4 都市遺跡とネズミ/5 弥生人とネズミ/6 縄文人とネズミ

【丑】ウシ
1 ウシの家畜化 /2 ウシと古代人/3 描かれた牛/4 牛車の世界

【寅】トラ
1 殷周青銅器の虎意匠/2 古代中国北方の虎意匠/ 3 臥せた虎と闘争紋/ 4 虎意匠の渡来とその後/ 5 トラと日本人 

【卯】ウサギ
1 歴史の中のウサギ/2 旧石器時代人とウサギ/3 雪国のウサギ猟/4 縄文人とウサギ /5 ノウサギと環境 

【辰】タツ
1 龍の発祥/2 漢代の龍/3 日本列島への龍の渡来/4 龍と王権/5 井戸と龍/6 龍の文化史 

【巳】ヘビ
1 縄文の蛇信仰/2 中国北方の剣と蛇/3 蛇から鋸歯文へ/4 蛇意匠の継承と伝来 

【午】ウマ
1 ウマと文明社会 ─戦車の始まりはウマだった─ /2 古代日本人とウマ/3 ウマと信仰 ─絵馬に至るまで─ 

【未】ヒツジ
1 羊の伝来/2 ヒツジの家畜化/3 湾曲する角/4 ヒツジの飼養/5 祥羊/6 祥・不祥 /7 古代日本の羊 

【申】サル
1 サルの造形にみる縄文人のこころ/2 食料と呪術に関するサルの役割/3 聖なる仲介役としてのサル 

【酉】トリ
1 酉/2 アジア生まれのニワトリ/3 造形のはじまり/4 古墳の鶏/5 鶏形埴輪/6 闇に佇む鶏/7 辟邪の鶏/8 鶏の象形 

【戌】イヌ
1 イヌは大切なパートナー/2 食肉用の家畜となったイヌ/3 大切にされるイヌと食べられるイヌ /4 多様化するイヌたち 

【亥】イノシシ
1 イノシシ類とのつきあいの始まり/2 弥生ブタの登場/3 本州〜九州と北海道・沖縄におけるイノシシ類/4 江戸のイノシシ類 

〈解説〉動物考古学の今
1 動物考古学と生態学的アプローチ 
2 戦前日本の生態学的研究 
3 戦後日本の生態学的研究 
4 本書の構成とあらまし 


〈人と動物の深いつきあいの歴史〉
人は動物たちとどのようにかかわり、また何を託してきたのか。
新進気鋭の研究者たちが、最新の動物考古学の成果をもとに、深くて、意外で、ユニークな人と十二支の動物たちとのつながりを語る。


本書は一つひとつの動物の話をそれぞれ独立したオムニバス形式で構成している。
自分の干支の動物や好きな動物から読んでいってもよいだろう。
考察の対象は骨ばかりでなく、文化的遺物、造形品、文献、民俗資料など各種の素材を相手にしている分野にまたがっている。本書を通じて、考古学で人と動物のかかわりの歴史を紐解く面白さに触れていただければ幸いである。 (本書・解説より)

【著者紹介】

【編著者紹介】
設楽博己(したら・ひろみ)
1956年群馬県生まれ。静岡大学人文学部卒業後、筑波大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。国立歴史民俗博物館考古研究部助手、同助教授、駒澤大学文学部助教授、同教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は日本考古学。
主な著書に、『縄文社会と弥生社会』(敬文舎、2014年)、『さかのぼり日本史外交編10 飛鳥〜縄文』(共著、NHK出版、2013年)、『弥生再葬墓と社会』(塙書房、2008年)、『弥生時代の考古学』全9巻(共編、同成社、2008〜2011年)、『先史日本を復元する稲作伝来』(共著、岩波書店、2005年)、『三国志がみた倭人たち魏志倭人伝の考古学』(編共著、山川出版、2001年)などがある。

【執筆者紹介】(執筆順)
設楽博己(したら・ひろみ)東京大学大学院人文社会系研究科教授 ……口絵、辰、申、解説
植月 学(うえつき・まなぶ)山梨県立博物館学芸員 ……口絵、子、卯
北條朝彦(ほうじょう・ともひこ)宮内庁書陵部内閣府事務官 ……口絵、丑、午
小林青樹(こばやし・せいじ)奈良大学文学部文化財学科教授 ……口絵、寅、巳
賀来孝代(かく・たかよ)(有)毛野考古学研究所調査研究員 ……口絵、未、酉
新美倫子(にいみ・みちこ)名古屋大学博物館准教授 ……口絵、戌、亥
熊木俊朗(くまき・としあき)東京大学人文社会系研究科附属北海文化研究常呂実習施設准教授……口絵
大城道則(おおしろ・みちのり)駒澤大学文学部歴史学科教授 ……口絵

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