A5判
96頁
1500円
ISBN978-4-7877-1038-3
列島始原の人類に迫る熊本の石器・沈目遺跡
シリーズ「遺跡を学ぶ」068

木崎康弘/著

【目次】

第1章 沈目石器文化の発見
1 ATの下から石器が出てきた
2 上高森スキャンダル
3 沈目遺跡を掘る

第2章 石器群を読み解く
1 沈目人が使った石器
2 沈目人の石器づくり

第3章 生きたムラと社会
1 沈目ムラを復元する
2 地域の大きなムラ・小さなムラ
3 石器石材を求めて
4 沈目人の移動経路と活動領域

第4章 最古の先土器時代を追って
1 世界の旧石器時代と日本列島
2 性急な追究と着実な研究

第5章 列島始原の人類を求めて
1 九州のナイフ形石器文化の変遷
2 旧来的な技術と新来的な技術
3 中期旧石器時代の残影


それは大振りで厚手、ギザギザの刃がついた石器だった。同じ三万年前ごろの遺跡から出土した石器よりも明らかに古相を帯びている。熊本県中部、沈目(しずめ)の地でこの石器をつくり使った人びとの暮らしを追いながら、そのルーツ、列島始原の人類に思いを馳せる。

【著者紹介】

木崎康弘(きざき やすひろ)
1956年、熊本県生まれ
明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業 博士(史学)
現在、熊本県教育庁文化課課長補佐
2009年10月に第18回岩宿文化賞受賞
主な著作 『豊饒の海の縄文文化・曽畑貝塚』新泉社、 「九州地方の細石核」『熊本史学』55・56、「九州ナイフ形石器文化の研究─その編年と展開─」『旧石器考古学』37、「槍の出現と気候寒冷化─地域文化としての九州石槍文化の提唱─」『旧石器考古学』53、「九州の後期旧石器時代に見る中期旧石器時代の残影」『科学』72-6、『狸谷遺跡』熊本県教育委員会ほか。