A5判
96頁
1500円
ISBN4-7877-0637-3
南九州に栄えた縄文文化 上野原遺跡
シリーズ「遺跡を学ぶ」027

新東晃一/著

【目次】

第1章 火山の国、南九州の考古学
   1 火山灰が刻む縄文成立期の歴史
   2 南九州諸火山の噴火と火山灰
   3 日本のポンペイ、橋牟礼川遺跡
   4 鬼界カルデラの大爆発

第2章 最古の定住集落─上野原縄文ムラの世界
   1 上野原遺跡の発見
   2 火山灰が語る遺跡の層位と年代
   3 縄文時代最古のムラの実像
   4 豊かな定住生活を示す諸施設

第3章 早咲きの南九州縄文文化
   1 成熟した初期縄文文化
   2 南九州で縄文初期に発達した壺と耳飾り

第4章 旧石器から縄文へのダイナミズ
   1 南九州の旧石器人の生活跡
   2 土器の誕生とその環境
   3 火山灰が刻む縄文文化起源のプロセス
   4 縄文文化の原型をつくる
   5 定住を支える食料獲得
   6 縄文土器と異質な貝殻文土器
   7 大噴火で消えたもう一つの南の縄文文化

第5章 よみがえる上野原遺跡
   1 誕生! 上野原縄文の森
   2 体験ミュージアムの活用と今後の展望


噴煙あげる桜島を対岸に望む鹿児島県・上野原台地。縄文最古といえる定住集落と壺形土器や耳飾りなど、日本列島の先進的な縄文文化を伝える遺物が、南九州の地で厚い火山灰に埋もれていた。それらは縄文文化とは何かという本質の問題に迫る重要な鍵を秘めている。
【著者紹介】

新東晃一(しんとう・こういち)
1947年生まれ。岡山理科大学理学部卒業。岡山県教育委員会文化課、鹿児島県教育委員会文化課、鹿児島県立埋蔵文化財センターで埋蔵文化財の調査に携わる。現在、鹿児島県立埋蔵文化財センター次長兼南の縄文調査室長。過去の火山活動を分析して考古学に生かす「火山灰考古学」を提唱。1995年第20回「藤森栄一賞」受賞。
主な著作 「九州地方の縄文時代」(『図説発掘が語る日本史6』新人物往来社)、「火山灰と南九州の縄文文化」(『南九州縄文研究』第1集)、「南九州にみる縄文文化のはじまり」(『科学』68-4)、「南の縄文世界・もう一つの縄文文化」(『東北学』6号)