A5判上製
320頁
3800円+税
ISBN978-4-7877-1405-3
デリダ、ルーマン後の正義論
正義は〈不〉可能か

グンター・トイプナー/編著
土方透/監訳


【目次】
巻頭言 デリダとルーマンの遺産(グンター・トイプナー)

〈正義の実定性〉
第1章 自己破壊的正義──法の偶発性定式あるいは超越形式 (グンター・トイプナー)
第2章 犠牲者はどれほど濃密なのか──今日の社会における超越の場所に関する問題を解決するために(ジャン・クラム)
第3章 正義の論調について──オートポイエティックな法律学において近時高まるところの(アントン・シュッツ)

〈法の主観性と主観的法〉
第4章 権利──形式のパラドクスによせて(クリストフ・メンケ)
第5章 権利と、権利に寄生する正義願望 (カール=ハインツ・ラデーア)

〈法、政治、レトリック〉
第6章 法の生成──起源のパラドクスと代補(マルク・アムシュトゥッツ)
第7章 謝罪をめぐる世界劇場──法と赦し、記憶の関係について(ファティマ・カストナー)

〈法の迷い〉
法律(ライナー・マリア・キーゾウ)

監訳者あとがき 正義の社会理論は〈不〉可能か? (土方 透)

正義とは何か? 正義はどう語りうるのか?
脱構築の正義(デリダ)、偶発性定式としての正義(ルーマン)、両者の遺した学問的成果から、われわれはつぎに何を語れるのだろうか。社会において正義を可能にするもろもろの道具立てを描出し、正義の社会理論の〈不〉可能性を問う。

【著者紹介】

【編著者】
グンター・トイプナー(Gunther Teubner)
1944年生まれ。現代ドイツを代表する法社会学者,私法学者。
ブレーメン大学,ヨーロッパ大学(フィレンツェ,イタリア), ロンドン大学(Otto Kahn Freund Professor, LSE),フランクフルト大学教授等を経て,現在,トリノ国際大学教授。イタリア,オランダ,スイス,カナダ,米国,中国他でも研究・教育を展開し,世界各国から名誉博士号を贈られる。John Diefenbaker賞,Gay-Lussac Humboldt賞など受賞。
邦訳書 『オートポイエシス・システムとしての法』(土方透,野崎和義訳,未來社,1994年),『グローバル化と法』(ハンス・ペーター・マルチュケ,村上淳一訳,信山社,2006年),『システム複合時代の法』(瀬川信久編,信山社,2012年),〔編著〕『ルーマン 法と正義のパラドクス─12頭目のラクダの返還をめぐって 』(土方透監訳,ミネルヴァ書房,2006年),『結果志向の法思考──利益衡量と法律家的論証』(村上淳一・小川浩三訳,東京大学出版会,2011年)ほか

【監訳者】
土方 透(ひじかた・とおる)
1956年生まれ。中央大学法学部法律学科卒,同大学院文学研究科社会学専攻修了。
現在,聖学院大学政治経済学部教授。ハノーファー哲学研究所,ヴュルツブルク大学客員教授など歴任。社会学博士。
著書 Das positives Recht als soziales Phanomen, Berlin, 2013(Duncker & Humblot),『法という現象─実定法の社会学的解明』(ミネルヴァ書房,2007年),〔編著〕Riskante Strategien: Beitrage zur Soziologie des Risikos,(Hrsg. mit Armin)Springer Verlag, 1997.,『ルーマン─来るべき知』 (勁草書房,1990年),『リスク─制御のパラドクス』(アルミン・ナセヒと共編,新泉社,2002年),『宗教システム/政治システム─正統性のパラドクス』(新泉社,2004年),『現代社会におけるポスト合理性の問題─マックス・ヴェーバーの遺したもの』(聖学院大学出版会,2012年)ほか

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