修復的司法とは何か

修復的司法とは何か

応報から関係修復へ

  • ハワード・ゼア/著
  • 西村 春夫/監訳
  • 細井 洋子/監訳
  • 高橋 則夫/監訳
  • A5判
  • 312頁
  • 2800円+税
  • ISBN 978-4-7877-0307-1
  • 2003.06.30発行
  • [ 在庫あり ]
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書評・紹介

紹介文

従来の応報的司法は犯罪加害者に刑罰を科す一方で、被害者を置き去りにしてきた。修復的司法は参加当事者の声を尊重し、被害者の救済、加害者の真の更生、コミュニティの関係修復をめざしていく。世界的な広がりをみせる新しい司法の試みを紹介し、その理念を追求する。

目次

◎第1部 犯罪体験
第1章 ある事件
第2章 被害者
第3章 加害者
第4章 被害者と加害者に共通のテーマ

◎第2部 司法のパラダイム
第5章 応報的司法
第6章 パラダイムとしての司法

◎第3部 ルーツと道しるべ
第7章 コミュニティ司法--歴史に見る代替手段
第8章 契約のジャスティス--聖書による代替手段
第9章 被害者-加害者和解プログラム(VORP)--実験的構想

◎第4部 新しいレンズ
第10章 修復レンズ
第11章 私たちが進むべき道

著者紹介

ハワード・ゼア(ハワードゼア)

刑事司法問題の教授、実践家、著述家として多面的に活動しており、修復的司法/回復的正義(Restorative Justice)の創始者の一人といわれる。1970年代、米国初の「被害者加害者和解プログラム(VORP)」の創設に尽力。
主著『修復的司法とは何か――応報から関係修復へ(Changing Lenses: A New Focus for Crime and Justice)』(新泉社、2003年)は、修復的司法の古典に位置づけられている。
他の邦訳書に、『終身刑を生きる――自己との対話』(現代人文社、2006年)、『犯罪被害の体験をこえて――生きる意味の再発見』(同前)、『責任と癒し――修復的正義の実践ガイド』(築地書館、2008年)。

西村 春夫(ニシムラ・ハルオ)

細井 洋子(ホソイ・ヨウコ)

高橋 則夫(タカハシ・ノリオ)