九州の南朝

九州の南朝

  • 太郎良 盛幸/著
  • 佐藤 一則/著
  • 四六判上製
  • 296頁
  • 2000円+税
  • ISBN 978-4-7877-1216-5
  • 2012発行
  • [ 在庫あり ]
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紹介文

南北朝時代、後醍醐天皇の命を受け、幼くして九州へ赴いた懐良親王は、征西大将軍として戦いの日々を重ね、ついに大宰府に南朝征西府を開き、後村上天皇の皇子、良成親王に後を託す。南朝の再興と九州の平和を願った二人の親王と最後まで従った武将たちの苦難の物語。

目次

一 征西府の旗の下に
懐良親王の傅/五條良氏/懐良の成長/悲願の船出/谷山征西府/薩摩の攻防

二 陽は昇る
指宿の湯治場/肥後入国/菊池武光/松囃子能/八女郷/正平御免革

三 征西府の九州統一
溝口城の攻防/針摺原の合戦/矢部里/決戦前夜/大原合戦・両軍対峙/大原合戦・激闘/大宰府征西府の誕生

四 南北朝の死闘
良成親王/明の使者/今川了俊の九州下向/高良山征西府/調一統

五 後征西将軍
後征西将軍の誕生/千布・蜷打の敗北/彼岸花/詑磨原の戦い/はんや舞/五條頼治の決意/山脈の要塞

六 茜雲の彼方で
山脈の戦い/堀川満明/大渕里/南北朝合一/大杣御所/連歌の会/茜雲の彼方で


征西府関連年表

あとがき──太郎良盛幸
あとがきにかえて──佐藤一則

著者紹介

太郎良 盛幸(タロウラ・モリユキ)

1945年、福岡県八女郡矢部村生まれ。福岡県内の高校の社会科教師および教頭、校長を歴任し、2007~2009年に岩戸山歴史資料館の館長を勤め、2009年より日本経済大学教授。八女市在住。筑紫君「磐井」や埋もれた九州の歴史を掘り起こす執筆活動を続けている。著書に『筑紫の磐井』、共著に『九州の南朝』(ともに新泉社)などがある。

佐藤 一則(サトウ・カズノリ)

1943年生まれ。郷土史家。会社勤務を経て保険会社代理店を営むかたわら、日本の古代史の研究に勤しむ。八女市矢部村在住を機に地元の南北朝史を研究。